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2020 年度 実績報告書

リンパ浮腫予防支援プログラムの開発と評価:地域連携パスの拡大に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 18K10301
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

土屋 雅子  国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 研究員 (30756416)

研究分担者 増島 麻里子  千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (40323414)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードリンパ浮腫予防 / プログラム開発 / 心理的介入 / ロジックモデル / 専門家パネル
研究実績の概要

2020年度は、COVID-19による医療機関・行政サービスへの影響を鑑み,地域でのリンパ浮腫予防支援プログラムの実践を中止としたが,以下の通り,「心理的介入を含む包括的リンパ浮腫予防支援プログラム」の開発を緻密に行った.
①2018年のインタビュー調査および2019年度専門家パネルの提案を受け,リンパ浮腫に関する情報提供・心理介入・生活調整を柱に,エビデンスに基づく包括的なリンパ浮腫予防支援プログラムの開発を目指した.上記3点について,これまでに効果検証がされている介入プログラムの内容を明らかにするため,がん患者を対象としたシステマティックレビューならびにガイドラインを整理した.その結果,リンパ浮腫発現予防には,リンパ浮腫の病態・症状・リスク因子等の情報提供,食事・運動による体重管理,心理的不安の軽減には瞑想法が効果的であることが示された.
②2019年度専門家パネルで課題とされたプログラムの定義,対象者,回数や期間,アウトカム等について,ロジックモデル案を作成し,投資資源,活動,結果,短期的・中期的・長期的効果,インパクトまでの流れを可視化した.
③上記①②の結果に基づき、がん看護が専門の分担研究者および研究協力者,心理学が専門の研究代表が,講義スライド案を作成し,保健師資格を有する研究協力者とともに繰り返し討議し,講義スライドの改訂を行った.
④上記②ロジックモデルおよび③講義スライドを提示し,専門家パネルを2回実施した.その結果,1回目の専門家パネルでは,「講義の順番の変更」,「運動習慣へのアドバイスの強化」,「自己効力感が上がる伝え方の強化」等の課題が抽出されたため,講義スライドおよびロジックモデルの改訂を行った.2回目の専門家パネルの講評により,改訂プログラムの実践性とサバイバーシップ支援としての有用性が担保されたことから,本研究の目標は達成されたと結論づけた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 心理介入を含む包括的リンパ浮腫予防支援プログラムの開発と展開.第35回日本がん看護学会学術集会2021

    • 著者名/発表者名
      土屋雅子,増島麻里子,田崎牧子,森美紀
    • 学会等名
      第35回日本がん看護学会学術集会
  • [学会発表] 地域におけるがん患者へのリンパ浮腫発現予防支援:看護師・行政保健師が考えるメリットとバリア2020

    • 著者名/発表者名
      土屋雅子,増島麻里子,田崎牧子,森美紀
    • 学会等名
      第40回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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