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2020 年度 実施状況報告書

膵臓がん患者のサバイバーシップ(生き抜く)支援のためのプログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K10303
研究機関山形大学

研究代表者

武田 洋子  山形大学, 医学部, 准教授 (10389976)

研究分担者 佐藤 和佳子  山形大学, 医学部, 教授 (30272074)
古瀬 みどり  山形大学, 医学部, 教授 (30302251)
川口 寛介  山形大学, 医学部, 助教 (70755868) [辞退]
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードがん看護 / 膵臓がん患者 / 栄養 / 化学療法 / QOL / 食の苦悩 / 食生活 / 情報リテラシー
研究実績の概要

本研究の目的は、膵臓がん患者を対象にサバイバーシップ(がんになっても生き抜くため)のニーズに応じた支援プログラムを開発することである。
2020年度は、膵臓がん患者の食と栄養に焦点を当て、外来化学療法中の膵臓がん患者の栄養状態と食の特性(食事に関する認識・工夫、心理状態、家族関係、情報リテラシーなど)、QOLについて実態調査を行っており、対象者数を増やすために次年度も継続する予定にしている。調査結果から、「何を食べるとよいのか」に苦悩している患者が半数を占め、先行研究で注目されている栄養補助食品は、本研究の対象者では約36%が取り入れていた。また、食に関する家族との関係は、言い合いこそは7%であるものの苦痛に感じている患者は30%前後であり、諸外国の研究論文と同じような傾向にあることが明らかになった。これらの結果に栄養状態のデータ分析を加え、次年度に学会発表をすることを予定している。
また、化学療法を受けている進行膵臓がん患者の栄養に関する研究について、[pancreatic cancer、patient、chemotherapy, nutrition]、[膵臓がん、化学療法、栄養]をキーワードにして PubMed、CNAHL、医学中央雑誌データベースとして検索を行い、70文献が得られた。研究者2名でスクリーニングを行い、要旨の内容から40文献、本文の内容から20文献のレビューを行った。結果、栄養補助食品摂取の効果が認められ、栄養介入ではカウンセリングおよび食事日誌の推奨が示唆された。このレビュー結果は、学会発表を予定している。
レビュー結果と実態調査に基づき、膵臓がん患者のための「食・栄養の支援」について検討を重ね、再構築をしている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

外来化学療法中の膵臓がん患者の栄養・QOLについて実態調査の開始時期の遅延、対象者数の伸び悩みのため。

今後の研究の推進方策

2021 年度は、腫瘍内科・外来化学療法室看護師の協力を得て実施している調査研究の成果報告を学会発表する。外来化学療法を受ける膵臓がん患者のための「食・栄養アセスメントモデル」として、評価表と看護相談の内容について妥当性を検証する。さらに、介入効果について事例検証を行うことを予定している。

次年度使用額が生じた理由

食・栄養の評価表の再考し、コロナ禍で実態調査の遅延と学会発表が年度内に行えず、国際学会発表に係る費用が次年度に繰り越しとなったため。

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公開日: 2021-12-27  

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