研究課題/領域番号 |
18K10307
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 (2021-2022) 東京大学 (2019-2020) 金沢大学 (2018) |
研究代表者 |
臺 美佐子 藤田医科大学, 社会実装看護創成研究センター, 准教授 (50614864)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | リンパ浮腫 / 蜂窩織炎 / 超音波検査技術 / 細菌叢 |
研究成果の概要 |
本研究は、リンパ浮腫患者が蜂窩織炎を繰り返すことの臨床課題に着目をし、その特徴を明らかにすることを目的として、超音波画像診断技術(エコー)と細菌叢の特徴を探索した。がんに対するリンパ節郭清術後に生じた下肢リンパ浮腫患者を対象として、蜂窩織炎既往歴のある者とない者とで、エコー所見と細菌叢を比較した。その結果、エコー所見では蜂窩織炎既往歴を有する患肢には真皮低エコー所見が特徴であることが示唆されたことで、真皮の組織間液貯留が推測された。また、細菌叢は症例ごとに多様性が異なっていたことから、今後症例数を増やして検証する必要があると考えられる。
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自由記述の分野 |
臨床看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
まず、本研究では、リンパ浮腫患者の蜂窩織炎再発に着目し、蜂窩織炎既往歴を有する者の真皮のエコー所見特徴を明らかにした点で、これまで臨床で難渋していた蜂窩織炎再発予防を検討するステップとなったと考えられ学術的意義が高いといえる。エコーは非侵襲的・リアルタイム・簡便に使用可能な機器で、今後、リンパ浮腫管理に導入・普及することが望まれる。将来的には本研究で明らかにしたエコー所見を用いてリンパ浮腫管理の有効性が明らかになることで、蜂窩織炎再発予防に向けた新たな評価方法の提案、管理方法の検討へとつながり、患者らの生活の質向上が期待できる点で社会的意義が高いといえる。
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