研究課題/領域番号 |
18K10328
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
大釜 徳政 創価大学, 看護学部, 教授 (50382247)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 放射線療法 / 高齢期口腔がん患者 / 認知機能低下の予防 / 会話ケアモデル |
研究実績の概要 |
2018年度は、累積照射線量別(Gy)の有害事象の症状を緩和させながら意思疎通性・会話正確性・会話明瞭性を促進させる会話ケアモデルの暫定的な構成内容とその方法の有用性を検証する計画であった。 当該計画に対して、20~30Gyの時期のケアモデル【口腔粘膜炎による疼痛を増強させる発音時の舌・口腔周囲筋群の動きに関する「視覚・聴覚的弁別訓練」、歪み音を正常音に近づける「漸次接近法」、口腔粘膜炎と口腔内乾燥に対する口腔体操と保湿ケア】、30~40Gyの時期のケアモデル【話正確性を高める代替構音による会話法、会話の時間効率を図り舌・粘膜の疼痛増強を防ぐ舌-口蓋接触パターン評価および構音に関する悪習慣除去に関する教育的介入】、50Gy以降の時期におけるケアモデル【会話の途切れ・リズムと抑揚の乱れを軽減する会話スピードと代替語を使用するタイミングの獲得、構音機能のパワーを切り替える話題・会話相手の選定についての教育的介入】に関する視聴覚教材を作成中である。今後は、上記内容について作成するとともに、放射線療法を受ける高齢期患者に対して、その有用性を検証する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
口腔粘膜炎による疼痛を増強させる発音時の舌・口腔周囲筋群の動きを撮影し、これを高齢期患者に理解しやすいよう視聴覚教材の作成、高齢期患者の使用頻度に応じた代替語の選定し、会話正確性を高める代替構音による会話法、会話の時間効率を図り舌・粘膜の疼痛増強を防ぐ舌-口蓋接触パターン評価および構音に関する悪習慣除去に関する教育的介入に関する方法論の妥当性の検証に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は、累積照射線量別(Gy)の有害事象の症状を緩和させながら意思疎通性・会話正確性・会話明瞭性を促進させる会話ケアモデルの暫定的な構成内容とその方法の有用性を検証する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2018年度において、累積照射線量別の有害事象の症状を緩和させながら意思疎通性・会話正確性・会話明瞭性を促進させる会話ケアモデルの暫定的な構成内容とその方法の有用性の検証が遅れているため、当該年度の所要額が実使用額より大きくなった。2019年度は、ケアモデルに使用する備品の充実、ならびに調査費用を計上する予定である。
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