研究課題/領域番号 |
18K10328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
大釜 徳政 創価大学, 看護学部, 教授 (50382247)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 放射線療法 / 高齢期口腔がん患者 / 意思疎通性 / 会話正確性 / 会話流暢性 / 会話ケアモデル |
研究成果の概要 |
高齢期口腔癌患者の認知機能は、意思疎通性・会話正確性・会話流暢性と因果関係が認められた。認知機能低下を示す傾向は、会話スピードと舌尖音・舌中央音・舌後方音の使用タイミングに関する会話明瞭性と実際の口腔粘膜炎/口腔内乾燥の有害事象の症状が増強することと関連性がある。発音時の舌・口腔周囲筋群の動きに対する「視覚・聴覚的弁別訓練」、歪み音を正常音に近づける「漸次接近法」、口腔粘膜炎と口腔内乾燥に対して「会話の途切れ・リズムと抑揚の乱れを軽減する会話スピードと代替語を使用するタイミングの獲得」「構音機能のパワーを切り替える話題・会話相手の選定」の有用性を立証するために、継続的な調査が必要である。
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自由記述の分野 |
臨床看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.累積照射線量別の有害事象の具体的症状の緩和を踏まえた認知機能低下を予防する会話ケアモデルを開発することは、患者の会話に関する生活満足感を格段に高めることが期待できるのみならず、記憶、注意力、集中力を維持しながら患者の治療の安全、治療方針決定への参加や社会とのかかわりをはじめとする患者の望む療養生活の完遂を可能とする。 2.会話の意思疎通性・正確性・流暢性、認知機能との因果関係を客観的数値で示すことは、医療者がその数値をアセスメントしながら高齢期患者の認知機能低下を予測することが可能となり、テーラーメイド予防医療という視点からがん医療全体の質の向上に一翼を担うことができる。
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