研究課題/領域番号 |
18K10341
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
森 千鶴 筑波大学, 医学医療系, 教授 (00239609)
|
研究分担者 |
菅谷 智一 筑波大学, 医学医療系, 助教 (60824307)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | アルコール依存症者 / メタ認知機能 |
研究実績の概要 |
アルコール依存症者のメタ認知機能を高めるために、病識に関する研究の動向について文献を用いて検討した。これまでに「病識」をキーワードにして発表された論文は51編であったが、アルコール依存症者自身の病識について記載された論文は23編であった。この23編を詳細にみたところ、2010年以降に発表された論文が約半数であった。アルコール依存症者の病識は年代によってとらえ方が変化していることが明らかになった。 特にこれまでは、底付き体験による病識の獲得であったが、2000年以降は、治療者と良好な関係を築くことによって、治療を継続させることの重要性が言われ、また再飲酒を責めるのではなく、本人の治したい、治りたい気持ちを支えることによって病識の獲得を促すことが強調されていた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アルコール依存症者のメタ認知機能に関わる要因を明らかにするために、調査を開始することとした。本学の倫理委員会の承認を得たが、協力病院での倫理委員会の開催がなく、研究計画書を提出し、倫理委員会の開催を待っている。
|
今後の研究の推進方策 |
協力施設において、倫理委員会で承認を得ることができれば、すぐに開始できる体制は取っている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2018年度に調査を開始予定であったが、倫理委員会の開催が遅れ、調査を実施できなかったため
|