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2020 年度 実施状況報告書

養護者による高齢者虐待共依存ケースへの対処法と看護職の共依存対応コンピテンシー

研究課題

研究課題/領域番号 18K10351
研究機関横浜市立大学

研究代表者

松下 年子  横浜市立大学, 医学部, 教授 (50383112)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード高齢者虐待 / 共依存 / 養護者
研究実績の概要

本研究の目的は、養護者による高齢者虐待の困難事例の典型といえる共依存ケースの背景、発生経緯及び現対処法、多職種間の連携について学際的、特に看護学、社会福祉学、法学、倫理学的観点から事例分析し、実践科学として根拠ある先駆的対処法と連携方法(介入モデル等)を探索、提示することである。さらに介入モデル等の活用を目的に、研究者がコンサルタントとして高齢者虐待防止ネットワークの活動に参加、活動評価をするとともに、複数チームの複数事例の対応経過と成果を集約して介入モデル等の有益性を確認する。そして高齢者虐待防止ネットワークの関係者、専門家、研究者の会議体を継続的に設け、高齢者虐待共依存ケースの対応法の標準化を目指すこと、次に、共依存対応における看護職のコンピテンシーについて、上記過程の中で文献検索、看護職を対象とした面接・質問紙調査等を実施してその内実を掌握する(コンピテンシー尺度の作成)ことである。
なお本研究は課題1、2、3、4から構成され、課題1は「共依存高齢者虐待ケースの実態と支援の実際と、困難事例への対応」に関するインタビュー調査が主であった。課題2では開発した先駆的な共依存ケースの対応法の有益性を保証するために、共依存スケールの臨床的試みを目的としていたが、その遂行がCOVID-19により困難となった。そこで、課題2の方法論を変更し、先行研究探索を中心として、高齢者虐待にかかわる看護職や介護職の共依存コンピテンシースケールの作成を目指した。スケールの検証はやや遅滞しているが、年内には完成させて論文投稿予定である。なお課題1のデータ分析は終了しており、近日中に投稿予定である。すなわち課題3と4は遅延しているものの、年内度遂行を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

インタビューや会議体への出席が困難なことから遂行が遅れているが、方法論を変更したことにより年内遂行が可能である。

今後の研究の推進方策

上述した通り、方法を変更して研究遂行を目指す。今般の中、アンケート調査の対象者数確保が課題である。

次年度使用額が生じた理由

研究遂行の遅滞にともなって使用額の相違が生じた。本年度内の遂行および投稿を予定しているため、本年度で本来の使用額に達する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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