本研究はセルフマネジメントを「慢性疾患を持ちながらも可能な限り身体の機能を引き出し人生の喜びを最大限に実現するために、その疾患が引き起こす身体上・精神上の課題に取り組むこと」とするLorig(2006)の指摘をもとに、クローン病患者のセルフマネジメントの実態と関連要因を明らかにすることを目的としている。 2020年度に行った概念分析とこれまでの患者への調査からクローン病患者のセルフマネジメントの構成概念を再検討したものを基盤に尺度を作成し、2022年度は尺度の信頼性、妥当性の検討をへて尺度を完成させ、クローン病患者のセルフマネジメントの実態と関連要因を明らかにする予定であった。しかし新型コロナ感染症の影響他諸事情により、2022年度はほぼ研究を進めることができなかった。
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