研究課題/領域番号 |
18K10370
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
竹下 裕子 (吉田裕子) 摂南大学, 看護学部, 准教授 (10437668)
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研究分担者 |
田中 結華 摂南大学, 看護学部, 教授 (80236645)
稲垣 美紀 摂南大学, 看護学部, 教授 (60326288)
橋弥 あかね 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00457996)
竹下 篤 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30298765)
佐藤 禮子 東京通信大学, 人間福祉学部, 教授 (90132240)
稲垣 範子 摂南大学, 看護学部, 助教 (90782714)
長沢 美和子 摂南大学, 看護学部, 助教 (30845748)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 一般市民 / がん罹患 / 認識 / 支援 / 関係性 |
研究実績の概要 |
2019年度に20歳以上の一般市民を対象に無記名自記式質問紙調査を実施した。調査内容は、性別、年代、身近な人ががんと診断された経験の有無、関係性、病状、交流の頻度や深さの変化、会話や連絡内容、支援内容、困ったことや悩んだこと等で、インターネットによる調査を実施した。2020年度には、データの単純集計、自由記述の質的帰納的分析により以下の結果を得た。対象:一般市民900名(男性489名,女性411名)、年代:最多は40歳代、次いで50歳代、60歳代。一般市民のがん罹患者やその家族の経験への関心度):非常に関心がある・関心があるが61%を占めた。がん罹患者やその家族に対する支援への関心度:非常に関心がある・関心があるが55%を占めた。身近な人ががんと診断された経験有りの者(以下、経験有り者)542名(60%)、無しの者(以下、経験無し者)358名(40%)で、経験有り者について、がんと診断された本人(以下、がん罹患者)との間柄の最多は親子(43.9%)、次いで親せき(28.8%)、友人(9.8%)であった。主介護者では「ない」が84%、同居は「していない」が77%を占めた。がん罹患の知らせについては、知らせを受けた最多は「家族・親せきから」295名(54.4%)、次いで「本人から」212名(39.1%)、「友人」23名(4.2%)で、病状:早期がん176名(32.5%)、がんの再発・転移83名(15.3%)、末期がん188名(34.7%)であった。関係性の変化(3段階評価):深くなった155名(28.6%)、変わらない378名(69.7%)、疎遠になった9名(1.7%)、交流頻度の変化(3段階評価):増えた187名(34.5%)、変わらない329名(60.7%)、減った23名(4.2%)等であった。以上は2021年2月に、第35回日本がん看護学会学術集会にて発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症による医療従事者への負担を考慮し、医療従事者への面接調査は延期している。
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今後の研究の推進方策 |
2021年4月現時点で、新型コロナ感染症急拡大により医療の危機的状況が発生している。医療従事者への面接調査は、2021年度に実施困難であれば研究計画を可能なものに変更する必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、日本がん看護学会学術集会がオンラインで実施されたたため、旅費等がかからなくなったため。
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