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2018 年度 実施状況報告書

患者力を高めるためのシミュレーション患者教育プログラムの開発と介入効果

研究課題

研究課題/領域番号 18K10374
研究機関福岡看護大学

研究代表者

岩本 利恵  福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20638530)

研究分担者 松浦 江美  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (20363426)
大曲 純子  活水女子大学, 看護学部, 講師 (30710272)
吉田 理恵  福岡看護大学, 看護学部, 助教 (40807038)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード患者力 / シミュレーション / コミュニケーション
研究実績の概要

「患者が医療者につたえられていること、伝えられていないことの体験」をテーマとして佐賀県の患者会に属する患者にインタビュー調査を実施し、患者が医療者に伝えられていること、伝えられていない経験についての現状を明らかにすることであることを目的とし、倫理審査申請を実施した。平成31年2月12日付で倫理審査申請を承認された。
1.インタビュー結果をもとに、シナリオ設定を検討し、シナリオ、シナリオデザインシートを作成する。このことに関しては、佐賀県の患者会の会長との連絡をとり、研究協力依頼を実施し、研究の依頼を患者を対象にできる日程、患者との日程調整を実施している段階である。シナリオの設定の基本的な軸として、会議を2回実施し、①どのような状況の患者(学習者) : 学習者の知識、経験を考慮する。②人数③学習目標: 限られた時間内で、達成可能、評価可能、現実的な目標を設定する。④演技者:シミュレーション企画側もしくは、学習者以外の演技者を設定する。⑤環境 ⑥物品 ⑦観察者 ⑧記録者 ⑨評価者、シナリオ数は5つ場面(診察室、病室、処置室、検査室、相談室)を作成する。こととした。
2.インタビューガイドを作成した。
今後、患者とのインタビュー日程が決定次第、インタビューを実施し、シナリオ設定の検討、シナリオデザインシートの検討、評価表の作成、シミュレーション計画を実施する。インタビューの結果から、シミュレーションの細かい時間設定も実施していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

難病等の患者を対象とする研究であり、インタビュー調査である。患者は、時間的制約もあるが、患者が医療者に対して、伝えられていること、伝えられていないことなどの調査のデータ処理、データ管理、患者に対する倫理的配慮、身体的配慮の必要性から、倫理審査申請に時間を要したことがあった。
また患者会のリーダーとの打ち合わせも、日程調整が難しいこともあったため遅れていた。
しかし現段階では、倫理審査承認、調整もとれている。

今後の研究の推進方策

1.シナリオをもとにシミュレーション評価表を作成する。評価表は、チェックリストとレーティングスケールを併用する。①チェックリスト:結果や過程を測定する。効果的な方法や技法かを評価する。②レーディングスケール: 結果や過程を判断する。3段階スケールを用いて評価する。2.シミュレーション計画を作成する。①シミュレーション時間設定ブリーフィング(導入、状況説明、課題説明)シミュレーション、デブリーフィング、シミュレーション2回目、まとめ・ディスカッション②デブリーフィングガイドを作成する。3.シミュレーション患者教育プログラムの目標を設定し、5つの場面で作成したシナリオをどのような期間で、どのくらいの回数、どのような学習者に実施をしていくのか、シミュレーション患者教育プログラムを作成する。
4.シミュレーション患者教育プログラムを医療系ではない学部に所属する学生を対象にα
テストを実施する。
5.佐賀県の患者会に所属する患者を対象に、シミュレーション患者教育プログラムを実施
し、評価表をもとに評価する。

次年度使用額が生じた理由

イギリスで実施される学会にて、患者教育シミュレーションについて、発表は出来ないが、各国の医療従事者と交流を図り、患者教育、患者力、シミュレーションについてのディスカッションをしたいと考えている。すでに参加登録をしており、その旅費、学会参加費である。またビデオ、IC レコーダーの購入をする予定であったが、購入する良い機器がなかったため、次年度とした。

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公開日: 2019-12-27  

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