• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

産後うつ予防システム確立に向けたバイオマーカーとしてのオキシトシンの有用性

研究課題

研究課題/領域番号 18K10377
研究機関筑波大学

研究代表者

川野 亜津子  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10550733)

研究分担者 金澤 悠喜  筑波大学, 医学医療系, 助教 (80812833)
岡山 久代  筑波大学, 医学医療系, 教授 (90335050) [辞退]
川野 道宏  茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00404905)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード産後うつ / 神経伝達物質 / オキシトシン / EPDS / POMS
研究実績の概要

オキシトシンと産後女性の抑うつ状態との関連を明らかにすることが本研究の目的である。
産後の女性を対象とした先行研究が数少ないため,試料の採取方法,分析および主観的指標として妥当な心理尺度について検討を続行した。
さらにオキシトシンを指標とした計画の構築に向け,オキシトシンと相互に作用する神経伝達物質であるセロトニンおよびドーパミン,ノルアドレナリンを指標とした検討を進めた。主観的指標としてEPDS,POMS2を用い,産後1か月の母親を対象に調査を行った結果,ノルアドレナリンがEPDSと相関が認められたことから,産後の母親における抑うつ状態の指標の一つとなりうることが示唆された。しかし,セロトニンおよびドーパミンと母親の心理状態との関連が認められなかったことから,引き続き対象者の選定,サンプルサイズ,調査方法や項目,評価尺度について検討を行っていく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

産後の女性を対象とした先行研究が数少ないため,試料の採取方法,分析および主観的指標として妥当な心理尺度について検討を続行していたため,オキシトシンを指標とした調査の計画に時間を要した。
今年度においては,オキシトシンと相互に作用する神経伝達物質であるセロトニンおよびドーパミン,ノルアドレナリンを指標とした検討を進めた。
これらを踏まえ,今年度はオキシトシンを指標とした調査の実施を進める予定である。

今後の研究の推進方策

産後の女性を対象としてオキシトシンを測定するために妥当な検体の種類や採取方法,分析方法,並びに主観的指標として使用する尺度について先行文献からの再検討,および本年度に行ったセロトニン,ドーパミン,ノルアドレナリンを指標とした調査結果をもとに,来年度においてはオキシトシンを指標とした調査の実施,分析まで進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

本研究の目的であるオキシトシンと産後の母親の心理状態との関連を検討する調査を今年度以降に行う予定としたため,次年度使用額が生じた。
主に試料の収集,分析,および成果発表にかかる費用として使用を計画している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 産後うつの予防的支援及び早期発見に向けて-客観的指標としてバイオマーカーを活用する-2019

    • 著者名/発表者名
      川野 亜津子
    • 雑誌名

      Precision Medicine

      巻: 2 ページ: 52-57

    • 査読あり
  • [学会発表] Literature review of current conditions of screening for postpartum depression in Japan2020

    • 著者名/発表者名
      Tokunaga Asuka; Kanazawa Yuki; Atsuko Kawano
    • 学会等名
      The 6th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Science
    • 国際学会
  • [学会発表] 産褥期における母親のメンタルヘルスとバイオマーカーの関連に関する文献検討2019

    • 著者名/発表者名
      德永明日香; 川野亜津子
    • 学会等名
      第16回日本周産期メンタルヘルス学会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi