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2018 年度 実施状況報告書

妊娠・分娩改善の為のスマートフォンアプリを用いた自己管理システムの開発と臨床使用

研究課題

研究課題/領域番号 18K10381
研究機関岐阜大学

研究代表者

金子 洋美  岐阜大学, 医学部, 助教 (00632803)

研究分担者 上原 雅行  岐阜大学, 研究推進・社会連携機構, 准教授 (10533309)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードスマートフォン / マタニティ・ヨガ / 身体能力の可視化 / 自己管理システム / 開脚
研究実績の概要

晩産化の昨今、不妊治療や糖尿病など基礎疾患をかかえる高齢妊婦が増加しており、巨大児による肩甲難産や、母体疲労から児の娩出力微弱による分娩所要時間の延長など母子の健康が危ぶまれている。故に妊婦は安全・安心・満足なお産を求め、妊娠後に身体能力の向上に努める。しかし、最大限効果を発揮する7~8回目に相当する時期前に中断する妊婦がいる。2つに、妊婦の5割が、1~2回運動してお産に至り運動が継続されていないことが多くみられる。本研究では、開発した「ストレッチ評価用器具」を発展させた、通信機器システム(スマートフォン)による身体能力の可視化と自己管理システムを開発し、それにより運動が継続されたかどうか検証することを目的とする。
1)平成30年度に被検施設の選定を行った。さらに質問紙調査は、運動継続の実態把握と指導者の意識を調査するため作成した。平成31年度に予定していた、「質問紙調査」を全国のヨガ教室を行う分娩施設に郵送し調査した。運動継続と認識については分析を終え、問題抽出・課題の検討を行っている。運動効果を発揮する回数まで運動を継続している妊婦は少ない現状が明らかになった。また、指導者の認識としては、妊婦の運動が継続されない理由を把握していない場合も多く見受けられた。
2)スマートホンによる管理アプリの開発
平成30年度に作業工程・工数・経費の再確認を行い、企業との連携がスムーズに進んだことにより、平成31年度に予定していたスマートフォンによる管理アプリの開発を前倒しをして行っている。アプリは、被験者が使いやすく運動意欲の沸くデザインとデータの可視化に努めた。ストレッチ評価器具とのデータの整合性、実測値の精度の向上を図っている段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

準備段階である今年度、質問紙の作成および倫理審査が順調に進んだため、来年度実施予定であった調査が可能となり、運動継続と認識については分析まで終了した。
また、スマートフォンによる管理アプリの開発のための作業工程・工数・経費の再確認がスムーズに進んだことにより、1年前倒しして開発が可能となった。現在は、実測値の精度を向上させるために調整を行っている。

今後の研究の推進方策

スマートフォンによる管理アプリの開発において、実測値の精度が向上したら、被験者・分娩施設における通信システムの効果の検証を行う。妊婦の継続使用率、自主トレ回数についてデータを収集する。

次年度使用額が生じた理由

平成30年度実施予定であった、調査書の作成とアプリ開発の打ち合わせおよび準備がスムーズに進んだため、次年度予定していた調査の配布とアプリ開発を前倒しして行った。前倒しをした結果、開発は予定通りに進み、今年度中に開発費の支払いを行えた。本来であれば、次年度に使用すべきである、この残金と前倒し請求外の当該年度費用で、今年度の研究を実施するが、予定費用内で実施可能である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] マタニティ・ヨーガクラスの運営の現状と今後の課題2019

    • 著者名/発表者名
      金子洋美 上原雅行
    • 雑誌名

      成育支援研究

      巻: 9号 ページ: 2-6

    • 査読あり
  • [学会発表] ストレッチ評価用器具の開発2018

    • 著者名/発表者名
      金子洋美 上原雅行
    • 学会等名
      ものづくり岐阜テクノフェア2018

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公開日: 2019-12-27  

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