本研究の目的は、お産に必要な身体能力の可視化と自己管理システムの開発及び、継続性のためのシステムの構築を図ることである。 本研究では、ヨーガ運動施設に通う妊婦の運動継続の実態を把握し、運動継続に対する専門職の認識の程度と妊婦の運動継続の問題の抽出と課題の整理を行った。次に、スマホによる開脚度測定管理アプリの開発と開発したシステムの効果の検証を行った。本開発アプリによる運動継続の効果が確認された。 ディバイスの改良に伴い「滑らかな動き」が実現し、測定時間は1秒で可能となり、妊婦がストレスなく測定できる機器に発展したため、ユーザーの満足感が高まった。研究が進むにあたり、実測値の精度をさらに向上させることが可能であることが明らかになり、ディバイスの改良点を抽出し、第2号機を試作するに値する発案が生まれた。 普及活動は、イノベーションジャパン2020に出展し、電気・電子・情報・通信等製造業が23%、医療・医薬・バイオ関連が13.57%、学校・教育・研究機関が14%の総数520人の閲覧があり、多岐にわたる分野の関心があることが示された。クラウドファンディングでは73名の支援者があり、1年間にわたる活動報告を終えて機器の社会実装に向けた期待の高まりが確認できた。
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