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2021 年度 実施状況報告書

子どもはいかに出生コホート調査参加意識を形成しインフォームド・アセントに至るのか

研究課題

研究課題/領域番号 18K10386
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

佐藤 晶子  福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 助手 (30816385)

研究分担者 橋本 浩一  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50322342)
本田 純久  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (90244053)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード出生コホート調査 / インフォームド・アセント
研究実績の概要

子どもを対象とした研究において、未成年の対象者に対して調査内容を理解しやすいように説明し、賛意を得ることを「インフォームド・アセント」という。本研究はこの点に着目し、出生コホート調査における子どもの参加意識の形成過程を明らかにする。具体的には、「子どもの健康と環境に関する全国調査(以下、エコチル調査)」が実施される福島県において、その事業への参加児とその保護者を対象に、質問票調査とインタビュー調査などに協力いただき、エコチル調査への子どもの参加意識の形成過程や参加意思への表出過程、および、それを促進する要因について分析することを目的としている。
具体的な調査対象は、エコチル調査参加者(母親)と参加児である。母親が妊娠中にエコチル調査への協力の同意をいただいてから8~11年が経過した時点において、対象者の調査に対する意識について把握することを意図している。
令和3年度の実績は次の1)~3)である。1)新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況に対応した調査方法を検討した。対面調査は中止し、質問票の郵送は、すでにエコチル調査の質問票郵送によるコホート調査が継続されていることから、長引くコロナ禍において、追加の依頼による調査対象者の負担増を避けることにした。次年度に徐々に感染収束に向かうことを想定し、リモートでのインタビュー調査、負担の少ない質問票調査の準備を進めた。2)前年度に引き続き、インフォームド・アセントに関する文献レビューを行い、国内外の状況について知見を深めた。3)前年度に引き続き、1)に対応した混合研究法に関する文献レビューおよび研究デザインの検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和3年度は新型コロナウイルス感染症の収束がみられず、当初計画していた調査を実施することができなかった。研究期間を延長して、感染状況をみながら、令和4年度に調査を実施することにする。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、対象者の負担を可能な限り少なくした計画変更手続きを行い、1)と2)を実施する。1)出生コホート調査に参加する小学2年生から5年生までの学童とその保護者を対象に、質問票調査と、リモートでの半構造化インタビュー調査を行う。そして、量的、質的情報を統合的に分析し、インフォームド・アセント形成を促進する要因について検討する。また、2)エコチル調査が実施する小学2年生向け対面調査に協力する保護者と参加児を対象に、質問票調査を行い、調査参加に対する意識とその変化について考察する。これらから、出生コホート調査の対象である子どもの参加意識とその形成過程を考察する。

次年度使用額が生じた理由

令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により調査実施を見合わせたため、文献レビュー、調査準備に係る物品購入に使用した。

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公開日: 2022-12-28  

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