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2022 年度 実績報告書

小児病院におけるファシリティドッグ導入促進のためにー細菌学的視点からみた安全性ー

研究課題

研究課題/領域番号 18K10389
研究機関新潟県立看護大学

研究代表者

境原 三津夫  新潟県立看護大学, 看護学部, 非常勤講師 (30332464)

研究分担者 エルダトン サイモン  新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30512066)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードメタゲノム解析 / 盲導犬 / 皮膚細菌叢
研究実績の概要

covid-19感染症流行の影響で病院での研究実施は困難となり、動物介在療法の基礎的なデータを得ることを目的として、計画を変更し日本盲導犬協会の協力を得て、遺伝的、環境的に管理された盲導犬の皮膚細菌叢の検討を行った。緊急事態宣言など移動の制限により、検体採取を延期せざるを得ず研究期間を延期し、最終年度に検体採取を行うことができた。
日本盲導犬協会の繁殖施設「富士ハーネス」において、繁殖のために滞在している母親とその子犬たちを対象として、2家族の皮膚から検体を採取した。1家族はラブラドール・レトリバーであり、もう1家族はゴールデン・レトリバーである。1回目の採取は出産後、富士ハーネス滞在中に実施した。採取時、前者は43日齢で後者は23日齢であった。採取部位は、頭頂部及び左頬部の2か所とし、採取後にメタゲノム解析を行い、細菌叢を解析した。2回目の採取は、子犬たちがパピー委託先に預けられた後、およそ5か月経過した時点で行った。採取部位は1回目と同様頭頂部及び左頬部の2か所とした。
両家族の皮膚細菌叢のα多様性、β多様性に関して、犬種による相違、部位による相違、環境による相違について検討した。パピー委託先に預けられることにより、皮膚細菌叢の菌種が豊富になっていくことが示された。皮膚細菌叢の多様化はアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の予防や病原性のある細菌の増殖を抑制することにつながる。盲導犬の訓練の過程で、子犬たちが繁殖施設を離れてパピー委託先で生活することは、皮膚の健康を保つためにも大きな役割を果たしているといえる。

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公開日: 2023-12-25  

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