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2020 年度 実施状況報告書

不妊治療後に流産を経験した女性のレジリエンス促進支援システム構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K10393
研究機関大阪市立大学

研究代表者

玉上 麻美  大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (40321137)

研究分担者 今中 基晴  大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 名誉教授 (60184818)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード不妊治療 / 流産 / レジリエンス
研究実績の概要

少子化対策が強化されている中、女性の就業増加、晩婚化等婚姻をめぐる変化に伴い、生殖補助医療を受ける女性は益々増加していくことが予測されている。
本研究では、女性の健康支援として、性と生殖に関する健康と権利を守るひとつである不妊治療を受ける女性への支援に着目した。生殖補助医療の普及により、生殖補助医療による出生数は全出産の約1.8%にまで達している。しかし、生殖補助医療で妊娠が成立した女性の20~25%は流産すると言われており、加齢とともに増加し40歳以上では30~50%である。
本研究の目的は、不妊治療後に流産を経験した女性が、流産という危機的状況から心理的に回復していく過程において、人が困難な状況に直面した時に、それにうまく適応するプロセスであるレジリエンスに着目し、心理的に回復し、立ち直るためのレジリエンスを促進させる看護支援システムを構築することである。レジリエンスを促進させる看護支援システムを構築することで、流産という危機的状況から、より早く立ち直ることが可能となる。本研究はこれまでの成果をもとに臨床応用へ発展させるものである。
不妊治療後に流産を経験した女性は、入院期間の短さや死産と比べると悲嘆も少ないと認識されていることから、支援も少なく看護者の支援を受ける機会もない中、自らの喪失体験に向き合い、自身で適応し、回復していかなければならない現状である。ここに困難な状況から立ち直る力すなわちレジリエンスが存在することに着目し、看護支援システムを構築することは、女性のもつ力すなわちレジリエンスを促進する支援の観点からも重要であり、またその女性の人生にも重要なかかわりであると考える。従って、この視点からの研究結果の意義は大きいと考えられ、そこに本研究の独創性があり、研究の実施の意義があると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本務多忙、およびコロナ感染症拡大のためインタビューが実施できず、研究にかかる時間が確保できなかった。

今後の研究の推進方策

①1年目に計画していた、不妊治療後に流産を経験した女性への支援を実施した医師・助産師・看護師(10名)に対し、看護支援の実態および問題点などについて
のインタビューを継続する。
②①のインタビュー内容を元にした看護支援の実態と問題点の明確化のための質問紙調査を実施する。
そのために、研究にかかる時間を効率的に確保するよう努めたい。

次年度使用額が生じた理由

本務多忙およびコロナ感染症拡大により、研究を履行するのが困難となり予算を使用できなかった。
次年度は、オンラインなどを活用し積極的に研究が実施できるよう計画する。

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公開日: 2021-12-27  

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