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2021 年度 実施状況報告書

外来通院する早産ハイリスク妊婦の早産予防のためのセルフケア能力査定質問紙の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K10394
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

岡邑 和子  兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (40755823)

研究分担者 工藤 美子  兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40234455)
能町 しのぶ  兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (40570487)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード切迫早産 / セルフケア能力 / 早産予防 / 外来看護支援
研究実績の概要

2020年度までに作成した66項目からなる質問紙原案を用いて、5医療施設で調査を実施した。調査は2021年9月末まで医療施設で実施した。調査対象は、切迫早産と診断され外来通院する妊娠28週以降の女性で、回答方法は質問紙への記載又はWeb画面上での回答とした。163人の女性から回答を得た。回答結果はSPSS Version 28を用いて統計分析を行い、研究メンバーで研究会議を実施した。また、統計専門家のアドバイスも受けた。
項目分析により17項目削除した後、49項目について探索的因子分析を実施した。初期の固有値2.0を基準に因子数を4と決定し、最尤法による因子分析を行い、プロマックス回転を実施した。因子負荷量が0.35未満の項目が9項目あり、質問紙の内容を吟味した上で、9項目を削除し、40項目4因子構造を確認した。一方、4因子による寄与率は51.5%であった。因子ごとに項目の解釈を行い、第1因子【早産予防のための活動調整】(17項目)、第2因子【早産に関連した知識】(13項目)、第3因子【早産につながる症状への対処】(7項目)、第4因子【子宮収縮の自己モニタリング】(3項目)と命名した。切迫早産による入院経験の有無による質問紙の得点差では、質問紙合計得点(p<0.001)、第1因子合計得点(p<0.001)、第2因子合計得点(p<0.001)、第3因子合計得点(p<0.001)、及び第4因子合計得点(p<0.001)と、いずれも有意な差を認め、既知グループ法による質問紙の妥当性を確認した。一方、Cronbach’s α係数は質問紙全体において.925、第1因子【早産予防のための活動調整】0.813、第2因子【早産に関連した知識】0.916、第3因子【早産につながる症状への対処】0.821、第4因子【子宮収縮の自己モニタリング】0.817であり、質問紙の信頼性が確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルス感染拡大に伴い、業務調整が多々生じたこと、医療機関でのデータの収集及び医療機関所属研究メンバーとのデータ分析や論文作成のための会議日程の調整が難しく、進捗に遅れが出た。

今後の研究の推進方策

オンライン会議は今後も利用する。会議を少人数及び短時間、複数回実施することや、参加しやすい開催方法を、その時の状況に合わせて適宜変更しながら行っていく。

次年度使用額が生じた理由

得られたデータについては、データの分析、結果の洗練を引き続き行い、英文による論文投稿を行うため、英文指導や翻訳等により支出が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Development of a scale to measure self-care agency for preventing premature labor2022

    • 著者名/発表者名
      K. Okamura , S. Nomachi , N. Harada , A. Nakayama , E. Hamada , Y. Kim , A. Nakai , M. Hirose , Y. Kudo
    • 学会等名
      25th East Asian Forum of Nursing Scholars Conference in Taipei
    • 国際学会
  • [学会発表] Development of an instrument to measure self-care agency for prevention of premature labor in pregnant women2021

    • 著者名/発表者名
      K. Okamura , S. Nomachi , Y. Kudo
    • 学会等名
      24th East Asian Forum of Nursing Scholars Conference in Manila
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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