研究課題/領域番号 |
18K10403
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
高島 えり子 順天堂大学, 医療看護学部, 講師 (10431735)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 更年期女性 / 睡眠 / 更年期症状 |
研究実績の概要 |
【目的】 更年期女性の睡眠を促進する包括的な健康プログラムを開発し、その効果を検証することである。 【実施状況】 包括的アプローチを用いたプログラムの介入効果について、各事例分析の結果を日本更年期と加齢のヘルスケア学会学術集会にて発表した。加齢による身体的な変化や、運動、食事、睡眠に関するヘルスリテラシー向上に加えて、特に、睡眠に対し誤った思い込みや、偏った認知がある更年期女性は、認知の修正を繰り返しながら健康行動を継続することにより、更年期症状や睡眠の改善につながることが研究結果から明らかとなった。さらに、専門職のサポートがより、更年期女性の健康行動を継続実施するために有用であることが示された。 そこで、今年度は包括的アプローチの構成要素となる認知行動療法について健康プログラム内容の修正のために、研究開始当初の対面による介入からオンラインで実施可能な介入方法、更年期女性が継続実施を可能にするための文献検討を中心に実施した。 さらに、個人が主体的に実施するセルフ認知行動療法のについては、今後導入する方向への展開が期待される。一方で、専門職のサポートがある介入と比較して、同等の効果が得られるかについては、更年期女性の特性に大きく影響を受けることが考えられた。そのため、セルフ認知行動療法については、検証した上での導入の検討が必要だと考えられる。今後は修正したプログラムの試用により、プログラムの効果の検証を重ねていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
プログラム内容修正について時間を要したため、修正後の効果検証に至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
修正したプログラムの検証、特に、認知行動療法の効果について介入結果のさらなる分析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
現地開催による学術集会の旅費の使用がない。また、プログラム内容の修正を中心に実施したため、人件費・謝金の使用はなかった。 次年度の使用計画として修正したプログラム介入検証ための資料、データ分析ために使用する。
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