研究課題/領域番号 |
18K10408
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
眞鍋 えみ子 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (30269774)
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研究分担者 |
和泉 美枝 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (10552268)
小松 光代 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20290223)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 妊産婦 / 筋肉量 / Inbody |
研究実績の概要 |
妊娠中の筋肉量の変化をみるために、妊婦健診を受診中の妊婦,基礎疾患や妊娠経過に問題がなく,単胎妊娠の妊婦34名を対象に、InBody270を用いて,生体電気インピーダンス法(BIA法)により下肢筋肉量などの体成分の測定と属性,活動量について質問紙調査を行った。初回と2回目の調査間隔は10週間以上とした。 結果、対象妊婦の平均年齢31.2±4.3歳(range23~40)であった。初回調査の週数は平均15.9±6.3週(7~28),2回目は29.5±5.9週(19~39),調査間隔は13.6±1.5週(11~16)であった。体重は,初回55.0±6.5kg(41.6~68.8),2回60.5±7.0kg(44.0~78.8),右下肢筋肉量は初回5.74±0.76kg,2回6.04±0.89kg,左下肢筋肉量は初回5.74±0.77kg,2回6.04±0.89kgであった。2時点で対応のあるt検定を行ったところ2回目の方が有意に多かった(t=7.1,7.9,共にp<.01)。SMI(四肢の筋肉量を身長(m)の二乗で割った値kg/m2)は,初回5.8±0.4,2回6.2±0.5であり,2回目の方が有意に高値であった(t=9.0,p<.01)。 次に,2時点の下肢筋量の差(2回目-初回)の平均は,右下肢筋量0.31±0.25(range -0.22~1.06),左下肢筋量0.30±0.22(-0.15~0.95)であった。体重増加量と下肢筋量の増加との関係をみるためにピアソンの積率相関係数を算出したところ,体重増加量と右下肢筋量r=.728,左下肢筋量r=.779であり,共に正の強い相関が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集は計画通りに進んでいる。しかし、データ解析を基にしたプログラム試案の作成に取り組めていない。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は、まずは、データ解析を行い、介入プログラム試案を作成する。その後、プレテスト実施の計画であるが、新型コロナウイルス感染症への予防対策のため、産科医療機関でのプレテストが実施できないことが予測されるため、対象者を同年代の女性に変更してプレテストを実施することも検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ入力や解析時の人件費、プレテスト実施時の旅費及び調査補助者の人件費に充当する予定である。
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