研究課題/領域番号 |
18K10411
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
藤澤 盛樹 四天王寺大学, 看護学部, 講師 (10642374)
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研究分担者 |
桑田 弘美 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70324316)
本村 純 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (50632999)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 小児救急医療 / 子育て支援 / トリアージ / プロモートモデル |
研究実績の概要 |
本研究は、小児救急医療機関における子育て支援を促進するための方略をモデル化し実装をめざすものである。先行研究では、看護師がトリアージという子どもの緊急度判断場面において、親の不安を擁護的に支え、子どもの育児に応用するための方法を具体的に指導していることや社会資源の活用を勧奨していることが明らかになった。子育て支援のとりくみが小児救急医療機関に拡充することで、子育て支援のニーズを充足し、セーフティネットとしての役割にも期待が見込めると考えた。そこで、小児看護および小児救急医療における子育て支援に関する先行研究をレビューし、本研究における子育て支援を定義したうえで、小児救急医療における子育て支援の現状や展望について、小児救急医療を提供している医療機関に所属する看護職へインタビュー調査を行った。また、行政機関、保育所、幼稚園、認定こども園ならびに小規模保育事業所など、多様な場で活躍している保育者を対象に、小児救急医療における子育て支援に関する要望や養育者の現況に合わせた子育て支援のあり方について、インタビュー調査を行った。それぞれの調査結果を分析し、看護職の分析結果の成果公表を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
最終フェーズでは、看護職および保育者の分析結果の統合をもとにした小児救急医療機関でのアクションリサーチを計画し調整していた。しかし、新型コロナウイルス感染症の小児患者の増加により、研究協力機関となる小児救急医療機関の医療提供体制整備に苦慮されている状況や、研究協力者となる看護職の新型コロナウイルス感染症への対応に伴う研究協力時間の確保が課題となり、小児救急医療機関でのアクションリサーチの実施に至れなかった。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍が継続しており、医療機関の状況および医療従事者の負担を考慮するとアクションリサーチの実施によるモデルの試行的な実施及び検証は現実的ではないと判断し、別の方法を模索する。具体的には、分析結果の統合モデル案をもとに、看護職へのグループディスカッションを主体としたモデル構築を進める手配を行っている。また、保育者の分析結果の成果公表を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
アクションリサーチにかかる謝金や旅費などの経費未執行、ならびにオンライン会議や学会のオンライン参加により計画よりも執行額が減少した。次年度の調査および成果公表の費用に充当する。
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