研究課題/領域番号 |
18K10413
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研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
田村 康子 神戸女子大学, 看護学部, 准教授 (80326305)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | モロッコ / 産痛緩和ケア / 助産師 / 助産師基礎教育 / 実践コミュニティ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、産痛緩和ケアに関する助産師の実践コミュニティ形成を基盤としながら、産痛緩和ケア実践能力養成に関する基礎助産師教育における教育モデル開発を行うことである。 2020年度は日本とモロッコ双方が新型コロナ感染症による教育への影響を大きく受け、準備やコミュニケーションに困難を来した。そのため、20年度は、19年度に引き続き、産痛緩和ケアに関する概念や方法、本研究の中心概念となるコミュニティ・オブ・プラクティスの概念について、助産師基礎教育関係者と共通理解をするための準備を実施した。教育モデルを評価する指標やモデル開発に関係する文献検討は引き続き実施しているところである。 予定していたモロッコの助産師教育関係者への研究の主となる概念の説明、資料の作成は進めている。メールでの調整をすすめ、21年6月初旬よりZOOMやwhatsUpを用いて現地とのミーティングを開始する予定である。 現地の教育カリキュラムを基に、対象とする学年や授業に関する検討も実施したが、入学生の制限などの現地での保健省の方針などもあり、助産師教員との合意には至っていないままであるが、これも2021年6月初旬に現状を確認し、21年度中に産痛緩和ケアに関する教育の実施を開始する予定である。新型コロナウイルス感染症のモロッコでの助産師教育への影響を確認し早急に研究計画を修正する予定である。実施にあたっては、研究者が渡航しての実施は難しいが、20年度にZOOMを用いた講義や学内演習や実習を行った経験を活用し、ZOOMを活かした実施を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症の影響を受け、学内教育(講義、実習)への対応にかかる時間が非常に増大した。全ての研究活動へのエフォートが減少した。またモロッコとは時差が8時間あり、コミュニケーションの確保が難しかった。メールでのやりとりでは限界があり、そのために直接現地で話し合うことが必要であったが渡航制限により難しかった。しかし、渡航制限解除のめどが立たないことから、ZOOMにより実施を進めていくよう計画を修正し対処する。
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今後の研究の推進方策 |
ZOOMを活用した定期ミーティング、助産実習施設の助産師および学生への産痛緩和教育の実施を行う。20年度よりはコロナの影響下での対応を学習できているため、研究へのエフォートを確保できる。年度ごとに分けていた計画を20年度は一部重複して進めることと、対象地域を18年度訪問にて4~5か所選定していたが、規模を縮小しての実施を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた渡航が出来なかったこと、新型コロナ感染症による講義や実習方法の変更などの対処に追われ研究の実施が計画より遅れが生じたため
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