研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、当事者視点のQOL評価を導入したハイリスク妊婦の支援モデルの開発である。助産師にハイリスク妊婦の入院生活におけるQOL構成要素を素材として提示し、従来行われているケアとの整合性、改善可能なケアについてオンライン上で半構成的面接を実施した。探索的内容分析を実施した。1)従来行われているハイリスク妊婦へのケアとの整合性ついては、より当事者の立場で行う必要性があがった。2)改善可能なケアとして面会場所・時間、方法を柔軟にし、家族の時間を持てるようにすること、妊婦の意向やニーズに焦点を置きながらケアを実践していく必要性があがった。
生涯発達看護学
出生数が減少する中で、母体・胎児集中治療室に入院するようなハイリスク妊婦は増加している。緊急性が高く、急変時の対応が求められるハイリスク妊婦へのケアにおいて、医療者は症状や体調の管理に注目しがちである。本研究では、ハイリスク妊婦当事者のQOL構成要素を素材として従来行われているケアとの整合性、改善可能なケアについて検討を行った点に意義を有する。