研究課題/領域番号 |
18K10422
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
千場 直美 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (90347005)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 更年期 / 女性 / ヘルスケア / 健康教育 |
研究実績の概要 |
現在、介入研究に向けて準備段階であり、事前調査や介入協力者や施設の調整中である。2019年度は文献検討や研修会参加により、予備知識の向上に努めた。 事前の予備調査として女性の現状とニーズについてWEB調査を実施し、分析を行った。分析結果は以下の通りである。対象は20から50歳代女性1032名であり、各年代の割合は同数だった。更年期(閉経、身体症状、精神症状、予防と対処、治療等)について尋ねた結果、更年期について学んだ経験のある者は20%程度であった。教育を受けた者の、教育を受けた時期は大学以降であり、教育を受けた相手は母親・教員・医療者等で、教育者の数に差はみられなかった。今後の更年期教育への要望として、更年期以前の20から30歳代の若い時期に教育を受けることを希望しており、教育者としては医療者への期待が高かった。40から50歳代の女性の方が若い世代よりも更年期に関する理解は高かったが(p<0.05)、内容の理解は不十分であり、次世代(娘世代)に教えるほどの自信がある人は少なかった。これらの結果をふまえ、更年期症状に不安なく予防的に対処できるように、20から30歳代の若い世代から更年期教育をはじめる事の必要性について確認ができた。 介入の準備段階として、協力者や施設の調整を開始する予定であったが、昨今の新型コロナ感染症の感染防止のために、準備や介入が厳しい状況にあり、今後、方法・場所・時期等を再検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
介入の準備段階として、協力者や施設の調整を開始する予定であったが、昨今の新型コロナ感染症の感染防止のために、準備や介入が厳しい状況にあり、今後、方法等を再検討する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
調査、介入方法の再検討と倫理申請の再考。 介入対象の募集方法や直接的面接によらない教育的介入方法について検討していく方針である。
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次年度使用額が生じた理由 |
教育的介入研究の予定であるが、計画実行の遅れに加え、新型コロナウィルス感染症の特定警戒地域に在住しており、介入準備・介入・移動が難しい状況にある。計画の変更も視野に入れて今後実施予定である。従って、物品費・旅費・人件費などが現状では使用できない状況にあるため、翌年度分へ予算を移行させ、使用する予定である。
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