研究課題/領域番号 |
18K10422
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
千場 直美 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (90347005)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 月経 / 生活習慣 / 予防 / 教育 / ヘルスケア |
研究実績の概要 |
新型コロナウィルス感染拡大によるまん延防止等重点措置区域となり、人を対象とした、集団での調査や介入研究は困難となり、当初の計画の実施ができなくなり、計画を変更する必要性があった。文献検討を行いながら、計画の変更修正を行っている。計画の1つであった性成熟期女性の性周期に関連する健康問題と知識・情報ニーズを明らかにすることについて、できる範囲で対象を限定しながらプレ調査をWEBで実施。20代前半の女性31名の平均年齢は22.0±0.8歳、初経年齢の平均は12.5±1.5歳であった。PMS尺度による軽症PMS9.7%、中等症PMSが19.4%、PMDDは6.5%であった。生活習慣の修正が必要な低値の者が32.3%であった。生活習慣のうち特に睡眠に注目すると、PSQIによる睡眠障害がある者は38.7%、日中の眠気がある者は6.5%であり、睡眠障害は不安と相関した(r=.443,p<0.05)。また、同様の調査を月経周期の黄体期と卵胞期を比較すると、黄体期に主観的睡眠の質が悪化する傾向がみられた(p=0.05)。また、不安が強いと睡眠の質が悪化した。20代前半の女性において月経周期における、睡眠障害の影響が示唆された。また、精神状態の悪化が睡眠に影響を及ぼす可能性があると確認できた。 その結果をもとに、月経周期における日常生活習慣への影響について更に詳しく測定し、調査を実行するのため、倫理委員会の承認を得て、現在準備、対象のリクルート中である。月経周期における健康問題を明らかにするとともに、健康教育への活用を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大によるまん延防止等重点措置区域のため、またその時期も長期になり、対面による集団調査や、介入研究が困難になったため、計画の修正変更が必要となった。実施できる調査内容が、対象の縮小、行動の制限など、限定的にならざるを得なかった。現在、修正後の縮小された研究を一部実施し、準備段階にある。
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今後の研究の推進方策 |
調査遅れのため、当初計画していた介入研究までは難しいかもしれない。現在進めている調査を基にした、教育内容について検討し、媒体作成等の介入準備段階までは進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大によるまん延防止等重点措置区域となり、行動制限が長期化し対面による打ち合わせ、調査、学会などが不可能となり、当初予定した旅費、人件費、調査に必要な物品の購入をすることができなかったため。現在、計画の修正変更をして、調査の準備段階であるので、調査に必要な物品の購入や、データ収集他分析に必要な人件費、結果の成果発布王に必要な旅費などが生じてくる予定である。
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