研究課題/領域番号 |
18K10428
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
古谷 佳由理 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90222877)
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研究分担者 |
小澤 典子 筑波大学, 医学医療系, 助教 (20821408)
平賀 紀子 茨城県立こども病院(小児医療・がん研究センター), 小児医療研究部門, 研究員 (40827581)
福島 敬 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30323299)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ヘルスリテラシー / 自立促進 |
研究実績の概要 |
前年度まで実施していた、「小児慢性疾患患者における成人移行期支援のためのヘルスリテラシー尺度の開発」で明らかとされた、子どもの自立を促進するための介入のあり方を検討するために、段階的に支援を行っている施設へのヒアリングを計画した。 移行期支援を視野に入れた看護外来を実践している施設へのヒアリング結果より、実践までの道のりやチームを作るために取り組んだプロセス、実践前後での子どもや親、また医療関係者の考えや思い、状況を把握することができた。ヒアリングの結果をもとに、病院外来における移行期支援や自立促進に向けた内容の検討を始め、プログラム作成に向けた、事例介入を計画した。 ヘルスリテラシーを測定する内容として「機能的」「相互作用的」「批判的」の要素についてはほぼ決定することができた。「メディアリテラシー」に関しては、新しい概念であることもあり、測定内容を検討している段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
健康な小中学生を対象としたヘルスリテラシーの実態を把握するための質問紙作成において、メディアリテラシーを測定するための内容の検討が途中段階であり、質問紙が作成できず調査研究に進むことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度からの検討課題である、メディアリテラシーを測定する内容を早急に組み立て、プレテストを行うと同時に、連携研究者である小中学校の養護教諭と共に学校への調査協力依頼を行う。データを分析し、小中学生でも使用可能なヘルスリテラシーの測定内容を検討する。 病院における調査としては、健康な小中学生を対象とした調査結果から得られた、ヘルスリテラシーの測定内容を用いて、現状を把握する必要がある。 自立促進に向けたプログラムを検討するうえでは、我が国の状況のみならず、米国やヨーロッパ各国における取組や問題点を把握する必要もあり、文献や視察を通して検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
健康な小中学生を対象とした調査を計画していたが、質問紙の内容検討をしている段階のため、調査を実施することができなかったため、残額が生じた。今年度は、調査を実施する際に前年度の残額分を使用する予定である。
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