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2018 年度 実施状況報告書

助産師の分娩期の危険予知能力を高めるためのトレーニング教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K10429
研究機関千葉県立保健医療大学

研究代表者

川村 紀子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (90624809)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードヒヤリ・ハット事例 / 分娩期 / 助産師
研究実績の概要

平成30-31(2019)年度 【研究Ⅰ】として、助産師の分娩期のヒヤリ・ハット事例の収集と分析を計画した。アンケート調査は、産科医療施設162施設に依頼し46施設より協力が得られ(28.4%)、助産師への配布数402部、回収数及び有効回収数154名(回収率及び有効回収率38.3%)であった。対象者の年齢は中央値41.5歳(IQR=14.0)、助産師経験年数は中央値13.1年(IQR =13.0)、助産師以外の看護職経験年数の中央値0.7年(IQR=4.0)、分娩介助件数は中央値300件(IQR =367.5)であった。助産師の分娩期におけるヒヤリ・ハット事例を共有することについて「とても重要」または「まあまあ重要」と回答した者140名(90.9%)、また助産師の分娩期におけるヒヤリ・ハット事例を安全教育に生かすことについて「とても重要」または「まあまあ重要」と回答した者139名(90.3%)であった。対象の助産師139名が記述した分娩期ヒヤリ・ハット事例数は、1事例68名(44.2%)、2事例40名(26.6%)、3事例27名(17.5%)、4事例1名(0.6%)、7事例1名(0.6%)、事例なし16名(10.4%)、総事例数242事例が収集された。インタビュー調査は、助産師11名からの研究協力が得られ、分娩期のヒヤリ・ハット事例32事例が収集された。事例内容について現在分析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成30-31(2019)年度 【研究Ⅰ】助産師の分娩期のヒヤリ・ハット事例の収集と分析において、アンケート調査により助産師154名、インタビュー調査より助産師11名に協力を得て、分娩期のヒヤリ・ハット事例274事例(アンケート242、インタビュー32)を収集することができた。当初の計画は、インタビューを中心に事例収集する予定であったが、個人情報保護の点を強化しアンケート調査を追加して行った。インタビュー協力者は予定数よりも少ないが、アンケート調査を含め多くの事例収集の実現となった。現在、事例の詳細を分析中であり、【研究Ⅱ】助産師の分娩期の危険予知能力を高めるトレーニング教材の開発に着手する。

今後の研究の推進方策

平成30-31(2019)年度 【研究Ⅰ】助産師の分娩期のヒヤリ・ハット事例の収集と分析について、事例内容の分析を行い、2019-2010年度【研究Ⅱ】助産師の分娩期の危険予知能力を高めるトレーニング教材の開発を進めていく。【研究Ⅰ】の分析結果より、若手助産師の危険予知能力向上に向けた分娩期ヒヤリ・ハット事例に基づくシナリオ教材を作成する。若手助産師15名程度を対象に安全教育プログラムを実施し、その評価および修正を行う。

次年度使用額が生じた理由

インタビュー調査を年度末に実施し、逐語録の依頼は新年度に行ったためその他の逐語録の経費として、計上する。また、収集した事例の分析を進める上で、データの整理等を研究補助費として計上する。翌年度分の使用計画については、若手助産師の危険予知能力向上に向けた分娩期ヒヤリ・ハット事例に基づく安全教育プログラム開発のために、教材作成料、対象者への謝礼およびインタビュー経費、専門家スーパーバイズ、学会発表経費に計上する。

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公開日: 2019-12-27  

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