研究課題/領域番号 |
18K10429
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 |
研究代表者 |
川村 紀子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (90624809)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ヒヤリ・ハット事例 / 分娩期 / 助産師 / 助産ケア |
研究実績の概要 |
【研究Ⅰ】助産師の分娩期のヒヤリ・ハット事例の収集と分析において、助産師12名にインタビュー調査を行い、助産ケアにおける分娩期ヒヤリ・ハット事例35事例収集した。分析の結果、「分娩経過の判断」11事例、「薬剤」9事例、「分娩経過に伴うケア」6事例、「CTGモニター」4事例、「処置」3事例、「入院時期に関する判断」2事例の6種類に分類された。分娩期ヒヤリ・ハット事例の「分娩経過の判断」は、速い分娩経過の判断遅れ、その他の分娩経過の判断遅れであった。「薬剤」は、抗菌薬点滴間違い、硬膜外麻酔の間違い、分娩誘発促進剤の子宮収縮薬管理間違い、産後の子宮収縮薬管理間違いであった。「分娩経過に伴うケア」は、不適切な分娩介助技術、その他のケアであった。「CTGモニター」は、判断の誤り、医師への報告内容の不足であった。「処置」は、ガーゼ遺残、「入院時期に関する判断」は、速い分娩経過の判断の遅れであった。【研究Ⅱ】助産師の分娩期の危険予知能力を高めるトレーニング教材では、試作のトレーニング教材を再評価し修正中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
【研究Ⅱ】助産師の分娩期の危険予知能力を高めるトレーニング教材の修正について、コロナウィルス感染対策に伴う教育活動等に要する時間増加が継続しているため、本研究活動時間の確保に困難が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
【研究Ⅱ】助産師の分娩期の危険予知能力を高めるトレーニング教材では、試作のトレーニング教材の修正を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究遂行が予定より遅れたため次年度使用が生じた。【研究Ⅱ】助産師の分娩期の危険予知能力を高めるトレーニング教材の開発では、教材修正のために、周産期の学識者、看護管理者、助産師に意見聴取、および研究補助費として使用する。
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