1.小児看護ケアモデルを活用した教育プログラムを公開講座等で実施し、混合病棟および診療所の看護師等の17名の参加者について効果を分析した。その結果、小児看護ケアモデルの24項目について講義初回の実施頻度と講義終了時の実行可能性のポイントを比較し、5項目に有意差(p<0.05)を認め、実施の可能性を確認することができた。 2.2018年は対面で実施したが、2020年はコロナ禍のため開催を中止した。2021~2022年はオンラインで開催し、参加者の至便性からオンライン講座として開催を継続する方向性を見出した。 3.国内の小児看護に関する臨床研修の現状およびニード調査をWEB調査として実施した。243件(回収率12.1%)のデータを分析した。回答者の内訳は一般病院77.3%、診療所16.4%、小児専門病院・障害児施設等6.3%であった。子どもへの心理的準備の必要性について「常に必要」64.5%、「状況に応じて必要」35.5%であり、必要でないとの回答はなかった。セミナーや研修会の参加形態の要望は「対面」31.5%、「オンライン」53.8%、「オンデマンド」69.5%であり、オンライン形式での参加を要望する回答が多かった。回収数を増やすため今後追加調査を行うか否かを検討する予定である。 4.COVID-19による感染が収束した後、医療施設における実施の可能性、各施設のファシリテーターの必要性と養成方法については次期研究計画により検討し、方向性を明らかにすることが今後の課題である。
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