研究課題/領域番号 |
18K10452
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研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 |
研究代表者 |
千葉 朝子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (50572624)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 母乳育児 / 心地よさ / 母親 / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、母乳育児中の母親のcomfort測定用具を開発することである。 本研究は二段階で実施する。研究1では、母親が母乳育児で感じている「心地よさ(comfort)」を明らかにし、comfort測定尺度の原案を作成する。研究2では、母乳育児中の母親のcomfort測定尺度の開発を行う。 研究1:母親が感じている母乳育児中の「心地よさ」について明らかにし、尺度の原案を作成する。1)研究参加者1:①正期産で分娩し、産褥入院中は、母児同室・母乳育児をしている。②母児ともに産褥および新生児の経過が生理的範囲で経過している。③入院中母乳育児を行っている。の①~③の条件に合致した母親10~15名。縦断的調査により産褥入院中、産褥2週間、産褥1か月、産褥3か月時点に面接調査を行う。研究参加者2:母乳育児を6か月以上継続している母親10~15名。1回のみ面接調査を行う。2)調査方法:インタビューガイドに基づいた半構造化面接による面接調査。所属する機関の倫理委員会の承諾後、研究対象施設に研究目的・方法などを文書および口頭で説明し、同意を得る。研究参加者には、文書および口頭で研究目的・研究方法・プライバシーの保護等について、文書および口頭で説明し、文書にて同意後面接調査を行う。 現段階において、研究対象者1については6名、研究対象者2については2名の面接調査を実施した。調査は今後も継続して実施する。面接内容については、分析段階である。 また、母乳育児中の母親を対象としたこれまで開発された尺度について文献検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
面接調査は、4月から開始した。研究参加者1については、6名の面接調査を行ったが、産褥1か月までの実施が3名、産褥2週間までの実施が1名、1週間までの実施が1名である。 研究参加者2については2名の面接調査を実施した。当初の計画では、平成31年度前半までに分析を終了するとしていたが、研究参加者1についてのデータを取り終える時期が10月~11月程度の延長する可能性がある。研究参加者2については、当初の計画通りデータ収集、分析は可能である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、研究参加者1および研究参加者2の面接調査によるデータ収集を行う。データ収集が終了したものについては、分析を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
面接調査時は保育士の確保を予定していたが、現在までの研究参加者については保育士の確保は不要であったため、その分の予算は使用しなかった。面接調査については、研究1については更に10名程度、研究参加者2についても更に15名程度を予定しているため、引き続き保育士の確保については必要である。
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