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2022 年度 実績報告書

NICUにおける熟練看護師の技の解明に基づく教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K10459
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大久保 功子  東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (20194102)

研究分担者 岡光 基子  東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (20285448)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードNICU / 熟練看護師 / 実践 / ミックスメソッド
研究実績の概要

最終年度は収集したデータの統計学的分析を行った。量的研究では、基準に適合した10人の新生児の64場面のデータを収集した。うち、体位変換と授乳のみの介入55場面を分析対象とした。ナースデモグラフィックデータで両群に差がないよう、第3者によってマッチングを行い、最終的に熟練群15コントロール群18場面を分析に用いた。その結果、熟練群は、ストレスに対する児の反応である四肢の弛緩と吸啜の発生頻度が少ない傾向が認められた。
質的研究には看護師13名が参加した。KJ法を用いて分析し、[過去と将来の出来事の中で現在のケアを位置づける]、[非侵襲的な看護ケアを提供する]、[さらなる卓越性を目指して反省を踏まえてケアを改善する]の 3 つのグループが明らかになった。
NICUの熟練看護師は、新生児に対してストレスの少ないケアを行っている点で、優れたケアを提供している可能性があることを量的に示すことができた。また、日常生活援助の中でのケア実践を明らかにすることができた。
今回はコロナ禍の影響を受け、施設内に立ち入ることができない期間が長くなり、観察者間信頼性の確保ができなかった。さらに、分析のみで終了せざるを得なかったため、今後、この結果をもとに、NICUの新人看護師に対する教育プログラムを開発することが課題である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 看護行為に対する早産児の反応に関する文献検討2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤千鶴1), 大久保功子2), 三隅順子2), 勝又里織2), 今村美聡1)
    • 雑誌名

      新生児看護学会誌

      巻: 27 ページ: 51-58

    • 査読あり
  • [学会発表] 質的記述的研究による看護師の技の探求:早産児の日常生活援助に着目して2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤千鶴、大久保功子、三隅順子
    • 学会等名
      第39回日本看護科学学会学術集会
  • [学会発表] NICUにおける熟練看護師の日常生活援助に対する早産児の反応2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤千鶴、大久保功子、三隅順子
    • 学会等名
      第40回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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