周産期にリスクを持つ妊産婦およびそれを取り巻く家族は、出産年齢の上昇、不妊治療後妊娠の増加、基礎疾患を持つ女性の妊娠の増加に伴い今後も増加することは必至である現状の中で、本研究の知見はリスクを持つことで生じる心理社会的な影響を受ける対象に副ったケアの構築につながる。 また、ハイリスク初妊婦とその夫がハイリスクな状況から長期入院を強いられた中でも、それに抑圧されることなく、ともに親になることを意識し、親になるイメージや児への愛着を高められるケアを構築することは、親への移行の難しさを緩和し、その後のコペアレンティング(夫婦協同育児)へのスムースな移行を支える看護の質やケアの向上に貢献できる。
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