• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

産後うつ等による夫婦の危機変化の惹起要因と克服要因に基づき解析するコホート調査

研究課題

研究課題/領域番号 18K10464
研究機関四国大学

研究代表者

池内 和代  四国大学, 看護学部, 教授 (50584413)

研究分担者 祖父江 育子  広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (80171396)
前田 長正  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (60229309)
菅沼 成文  高知大学, 教育研究部医療学系連携医学部門, 教授 (50313747)
下嶽 ユキ  高知大学, 医学部, 特任准教授 (40746880)
南 まりな  高知大学, 医学部, 特任研究員 (90625013)
小松 輝子  高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 講師 (20584410) [辞退]
赤松 恵美  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (30351943) [辞退]
大井 美紀  梅花女子大学, 看護保健学部, 教授 (70314987) [辞退]
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード夫のサポート / 夫婦の関係性 / きょうだい
研究実績の概要

目的:現在8歳児の子どもを持つ母親を対象に,【夫のサポート:9項目】,【夫婦関係:16項目】の尺度を使用し自記式質問紙による調査を実施した.
結果:540人の協力者を得た.そのうち有効回答数は496名(有効回答率91.9%)であった.【夫のサポート】の総得点の平均は28.78(9~36,SD±5.70,)であった.質問項目のうち最も平均値の高かった項目は,「夫にとって子どもはかけがえのない存在である」3.56(SD±.664)であり,最も平均値の低かった項目は「夫はあなたのストレス発散に気を使っている」2.67(SD±.91)であった.【夫婦関係】の総得点の平均は48.80(16~64,SD±10.279)であった.質問項目のうち最も平均値の高かった項目は,「夫はかけがえのない存在である」3.27(SD±.774)であり,最も平均値の低かった項目は,「夫と一体感がある」2.82(SD±.818)であった.【夫のサポート】と【夫婦関係】には正の強い相関があった.収入と【夫のサポート】には弱い正の相関があった.【夫のサポート】においての属性等での有意な差はなかった.子どもの順番(一人っ子,末っ子,下にきょうだいがいる,中間)との関係では,【夫のサポート】では「一人っ子」の母親の値が最も低かったが,子どもの順番による差はなかった.【夫婦関係】では,「一人っ子」より「きょうだい」の子どもを持つ母親の値が有意に高かった(p<.05).特に,「一人っ子」と「下にきょうだいがいる」(8歳以下のきょうだいの子ども持つ)母親の値には有意な差(p<.05)が認められた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染防止対策により,調査がいったん延期となったため.

今後の研究の推進方策

調査には最終540人の協力を得ることができた.今後は得たデータから,使用尺度の信頼性・妥当性を検証する.その後,多角的にデータ分析を行い,夫婦関係に影響する要因について明らかにする.
関係学会への発表と共に,論文にても国内外に発表する.

次年度使用額が生じた理由

次年度使用が生じた理由:新型コロナウイルス感染防止により,調査が延期となり調査の終了が令和3年3月となったため,結果の分析や学会発表,論文作成等が,次年度となった.
使用計画:研究の分析,論文作成にあたり,必要な統計ソフトやPC等の機材,参考書,研究分担者との打ち合わせ等々に使用する.さらに,論文作成後の投稿費用や発表費用に使用する.

備考

How to manage the family ? Marital relationship from the wife’s perspective:
Shogo Yoshida, Kazuyo Ikeuchi, Marina Minami, Yuki Shimotake, Masamitsu Eitoku, Narufumi Suganuma,KMS research meeting.

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi