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2019 年度 実施状況報告書

運動行動変容ステージを基盤とした妊婦の身体活動を促す看護介入プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K10472
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

山本 英子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60448652)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード妊婦 / 身体活動 / 行動変容 / 変化のステージ
研究実績の概要

妊婦の身体活動による身体的・精神的健康への好影響が周知されている。身体不活動は妊娠分娩合併症、不定愁訴、抑うつや不安と関連があることから、健康かつ快適な妊娠生活を送るために、妊婦の身体活動に関する保健指導・健康教育は不可欠である。健康行動の中でも、身体活動の行動変容は難しく、行動科学に基づく行動変容技法を活用した介入が有効である。そこで、本研究は、行動変容ステージを基盤とした妊婦の身体活動の行動変容を促す看護介入の開発を目的として取り組んでいる。
2019年度は、2018年度に引き続き、面接調査およびデータ分析、妊婦の身体活動の行動変容介入に関する文献検討を実施した。面接調査では、妊娠20~36週の妊婦20名を対象に、身体活動状況(日常生活における活動状況、運動実施状況)、身体活動に対する考えや思い、身体活動に対する考えや思いに影響を与えている内容、ニーズ等を調査し、現在データ分析中である。
身体活動に対する考えや思い(認知)と身体活動状況(行動)から、妊婦の特徴に応じたステージ分類および規定要因、ニーズを抽出し、「妊婦の身体活動のステージ分類と身体活動の規定要因等との関連性」(研究2:質問紙調査)の実施を検討している。運動行動変容ステージを基盤とした妊婦の特徴に応じた看護介入プログラムを作成しパイロットスタディ(研究3:介入研究)を実施予定であるが、新型コロナ感染症の影響により、実施時期が遅延する可能性もある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2019年度は、面接調査の対象者確保や日程調整に時間を要し、当初の予定より面接調査の期間が延長した。現在、データ分析中である。そのため、「妊婦の身体活動のステージ分類と身体活動の規定要因等の関連性」(質問紙調査)の実施が遅れている。2020年度は、面接調査の結果をふまえ、質問紙調査、介入プログラムを検討していく予定であるが、新型コロナ感染症の影響により、実施時期が遅延する可能性もある。

今後の研究の推進方策

2020年度は、「妊婦に特化した行動変容ステージ分類」を検討し、「妊婦の身体活動の規定要因等の関連性」を明らかにする。また、看護介入プログラムの詳細について検討していく。
具体的には、(1)面接調査の結果から、妊婦の身体活動の思いと行動の現状、関連要因、ニーズを明らかにし、妊婦に特化した行動変容ステージの分類を決定する。(2)(1)の結果をふまえ、妊婦の身体活動のステージ分類と身体活動の規定要因等との関連性を質問紙調査で明らかにする。2019年度まで面接調査を延長して実施していたため、当初予定していた質問紙調査は2020年度に実施する。そのため、2019年度助成金を2020年度に繰り越し、2019年度に実施予定であった質問紙調査を実施する。

次年度使用額が生じた理由

(理由)2019年度は妊婦に対し質問紙調査を実施する予定であったが、面接調査の対象者確保や日程調整に時間を要し、当初の予定より面接調査の期間が延長した。そのため、面接調査の結果を反映した質問紙調査の実施が遅れているため、未使用額が発生した。

(使用計画)2020年度は、2019年度までに実施した面接調査の分析・まとめを行い、質問紙調査を実施していく。得られた成果は、12月日本看護科学学会、3月日本助産学会等において発表を行う。また、随時関連学術誌へ投稿する。そのため、データ収集・整理・分析、人件費、通信費、成果発表、投稿費用にて使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 就労妊婦における身体活動の行動変容とその特徴-助産師2名の事例分析-2020

    • 著者名/発表者名
      山本英子
    • 学会等名
      第34回日本助産学会学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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