本研究は、妊婦の身体活動を促す看護介入プログラムの開発を長期的な目的とし、妊婦の身体活動への思いと行動の特徴、妊婦の身体活動自己調整力の尺度開発および経時的変化の様相を明らかにした。就労妊婦は、就労継続や安全性を考慮し、身体活動状況や母子の健康状態、身体変化や体重増加などに応じて身体活動を調整していた。妊婦の身体活動自己調整力尺度は、5因子25項目であり、妊娠週数が進むにつれて平均値は高くなった。今後、妊娠経過に伴う身体活動自己調整力の変化パターンや特徴をふまえ、妊婦の実情に沿った看護介入プログラムの開発につなげていく。
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