本研究は「無痛分娩に求められる助産ケア」を助産学の視点で探求し、「安全性の担保と安心感の提供に寄与する助産師の役割」を検討することによって、無痛分娩における助産ケアの質の向上を図ることを目指した。無痛分娩の助産ケアに携わっている臨床助産師への聞き取り調査を始め、チームを組む産科医、麻酔科医、そしてケアの受け手としての女性たちへの聞きとりによって、具体的な助産ケアの中身を確認することが出来た。 ただし、それはいずれもエビデンスレベルは低く一般化できないものであった。とはいえ、ここに助産ケアの拡がりをみることも可能である。今回明らかになった一つ一つのケアの科学的な根拠を確認することが課題である。
|