研究課題/領域番号 |
18K10474
|
研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
服部 淳子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70233377)
|
研究分担者 |
岡崎 章 拓殖大学, 工学部, 教授 (40244975)
岡崎 慎治 筑波大学, 人間系, 准教授 (40334023)
柴 邦代 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (40413306)
前田 留美 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 特任講師 (60341971)
汲田 明美 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (80716738)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 子ども健康手帳 / ヘルスケア / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
研究の目的は,子どもが発達段階に応じて,健康状態を把握し,記載し易くするためのコンテンツを明確にし,それを重要度に応じて第三者に伝えるための構造を明確にすることである。そして,明確にした内容を組み込んだ「子ども健康手帳」を開発することを最終目標とする。そのためのデザインと使用によるフィードバックを繰り返し行い,完成度を高めると共に効果的なヘルスケア教育システムの構築を行う。手順としては,①子どもの健康教育及び健康管理の実態を明らかにする,②①の結果をもとに,「子ども健康手帳」を作成する,③作成した手帳を用い,ヘルスケア教育を行い,効果を評価する,④評価結果をもとに修正し,完成する,⑤「子ども健康手帳」を用いたヘルスケア教育システムを確立するである。 子ども健康手帳を用いて,継続的にヘルスケア教育を行うことによって,子どもであっても,発達段階に応じて,自分自身の健康に興味を持ち,自らが健康行動や健康管理が行えるようになる。子どもが,主体的に健康管理ができ,必要に応じて振り返ることができ,自分の既往歴や予防接種歴などを含む健康状態を的確に第三者に伝えることができる。この手帳を活用することによって,ヘルスケア行動を獲得し,成人に至るまでの予防接種歴,既往歴等を含めた健康管理ができる。さらには,小児看護で課題となっている先天性疾患を持つ子どもたちの移行期支援にも役立つと考える。 これまでに、①~④までは終了し,「子ども健康手帳」を開発し,効果を検証している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
子どもが,発達段階に応じて,健康状態を把握し,記載し易くするためのコンテンツを明確にし,第三者に伝えるための「子ども健康手帳」を開発した。「子ども健康手帳」の効果についても,評価した。今後は,幼稚園や保育園などで,「子ども健康手帳」を用いた効果的なヘルスケア教育システムの構築を行う予定であったが,新型コロナ感染症のため,集団教育への適応ができなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
新型コロナ感染症は,まだ収束する可能性は低いため,オンラインを活用した個別の教育プログラムや,育児支援センターなどでの個別の教育プログラムなどを通して,教育プログラムを実践していきたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症のため,教育プログラムの構築への研究ができなかった。来年度は,集団ではなく,個別なプログラムとして対応する予定である。そこで,個別教育に対応できる教育媒体(紙芝居や冊子,教育絵本)の作成費用が必要となる見込みである。
|