研究課題/領域番号 |
18K10478
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研究機関 | 茨城キリスト教大学 |
研究代表者 |
松澤 明美 茨城キリスト教大学, 看護学部, 教授 (20382822)
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研究分担者 |
鳥本 靖子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 准教授 (90566241)
眞崎 由香 (岩永由香) 茨城キリスト教大学, 看護学部, 講師 (30633185)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 医療ニーズのある子ども / 医療的ケア / 母親 / 父親 / 子育て観 / 家族 / サービス |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、在宅で生活している医療ニーズのある子どもの母親および父親、それぞれの子育て観を明らかにし、それらを踏まえたこれらの子どもと親へのケア・サービスモデルを開発することである。本研究計画の3年目にあたる2020年度は、本調査の実施に向けて、下記の3点について推進した。 1.在宅で生活している医療ニーズのある子どもを育てる母親および父親、それぞれの子育て観を測定するツールであるQステートメント案について継続して検討した。さらに開発したQステートメント案の内容について精査を実施した。 2.本調査の実施に向けて、前年度より具体的な調査フィールドについて検討を開始し、COVID-19の感染拡大状況のなかで、引き続きデータ収集に向けての検討を重ねた。最終的には、次年度もCOVID-19の感染状況が収束する見通しが立ちにくいため、データ収集方法を本来予定していた対面での方法から、郵送またはWebを通じた方法に切り替えて実施することとした。またこのデータ収集方法の変更に伴う準備について検討を行い、2021年度のデータ収集に向けた準備を進めた。 3.在宅で生活している医療ニーズのある子どもの親へのケア・サービスモデルの開発に向けて、別途、ヒアリングによって障害児相談支援事業所に勤務する相談支援専門員を対象として収集済みであったデータの分析を実施した。この分析の結果については、国内の学会での公表に向けて準備を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究課題の進捗状況については、下記の理由からやや遅れていると判断した。 本研究計画の3年目にあたる2020年度は、本調査の実施に向けて、具体的な調査フィールドの検討を重ねてきた。当初は、研究対象者となる在宅で生活している医療ニーズのある子どもを育てる母親、父親それぞれに対して、対面でのデータ収集を予定していたが、COVID-19の感染拡大状況が継続するなかで、現実的にデータ収集を実施することが難しかった。またそのような社会情勢のなかで、データ収集方法を変更するかどうかの意思決定に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の今後の推進方策として、2021年度は下記のように実施していく。 2021年度もCOVID-19の感染状況の収束の見通しが立ちにくいため、データ収集方法を本来予定していた対面から、郵送またはWebを通じた方法に切り替えたうえで、データ収集を実施する。このようなデータ収集方法の変更に伴う準備を整えたうえで、研究対象者の募集を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度内に実施する予定であった本調査の実施が難しく、これにかかわる支出が発生しなかったことから、次年度使用額が生じている状況である。2021年度は本調査の調査方法を変更のうえで実施することを予定しているため、入力や謝礼などのデータ収集にかかわる費用や、それらの成果公表にかかわる費用を支出していく。
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