研究課題/領域番号 |
18K10484
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
和智 志げみ 北里大学, 看護学部, 講師 (70410173)
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研究分担者 |
島袋 香子 北里大学, 看護学部, 教授 (70206184)
香取 洋子 北里大学, 看護学部, 准教授 (90276171)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 助産ケア技術 / 産褥早期 / 助産師 / 母親 / 相互行為 / 必要としている支援 |
研究実績の概要 |
本研究は、エスノメソドロジー的相互行為分析の手法をもとに、熟練助産師と出産直後の母親とのケア場面での行為連鎖(発話・身体動作・視線など)の仕組みを分析することにより、熟練助産師が出産直後の母親に提供しているケア技術の特徴を明らかにし、出産直後の母親の特性を踏まえたケアモデルを作成することを目的としている。 出産施設2か所において承諾が得られた助産師10名、母親10名の10組を対象として、授乳場面の撮影と参加観察および助産師へのインタビューを実施し、データ収集を終了した。助産師の年齢は30歳代前半~60歳代後半、助産師経験年数は7~32年であった。母親の年齢は20歳代前半~30歳代前半、産褥日数は1日目~3日目、助産師との対面回数は10名中8名が初対面であった。現在、各事例において助産師が「母親が必要としている支援」を成し遂げるためにどのようにケア技術を提供しているのか、その特徴を取り出している。その上で、得られた各事例の分析結果を概観し、産褥早期の授乳支援場面において「母親が必要としている支援」を成し遂げるための助産ケア技術の特徴を実証的に明らかにする予定である。 研究に関しては、研究者の所属施設の研究倫理委員会の承認を得、分析には社会学の専門家のスーパーバイズを得ながら行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査が予定通りに終了しているから。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、エスノメソドロジー的相互行為分析の手法をもとに、熟練助産師と出産直後の母親とのケア場面での行為連鎖(発話・身体動作・視線など)の仕組みを分析することにより、熟練助産師が出産直後の母親に提供しているケア技術の特徴を明らかにし、出産直後の母親の特性を踏まえたケアモデルを作成することを目的としている。今後は、10事例から15場面を分析して助産ケア技術の特徴を取り出し、その特徴をふまえて、ケアモデルの作成の検討に入る予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ分析過程での印刷費や消耗品費に使用する
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