研究課題/領域番号 |
18K10499
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
鈴木 圭子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10341736)
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研究分担者 |
永田 美奈加 秋田大学, 医学系研究科, 講師 (10461716)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 高齢者 / 調査 / 生活行動 |
研究実績の概要 |
地域住民を対象とした身体・精神的健康に関する質問紙調査結果を分析し、以下の結果を得た。包括的健康関連QOL尺度による評価結果、身体的側面の健康認識は概して加齢と共に低下するのに対し、精神的側面の健康認識は、若い世代に低い傾向にあった。精神的健康の維持のために知りたい内容として、ストレス対処、自分がうつ状態になった場合の対処、うつ状態にある人への対応に関するニーズが高かった。これらは男性よりも女性に、高齢層よりも若い世代にニーズが高く、30~50代にストレス対処、60~70代に自分がうつ状態になった場合の対処のニーズが高かった。一方、健康維持のために知りたいことはないとした者は、男性では約2割、女性では約1割いた。年代が上がるにしたがって家族や近所の人から支援があると感じている割合が高かった。地域活動やボランティアをしている割合、身近な場所に相談窓口があることを知っている割合が高かった。 職域における精神的健康に関する質問紙調査結果を分析し、以下の結果を得た。単変量解析にて気分・不安障害スクリーニング陽性であることに有意に関連していた要因は、努力/報酬不均衡、低い身体的健康感、平均睡眠時間6時間未満、長時間労働、若年、婚姻状態、仕事上のストレス、職場の人間関係の悩みありであった。多変量解析では、努力/報酬不均衡、仕事上のストレスがよくあることが強く関連する要因として選択された。仕事上のストレスを指標とし、面談や保健指導、外部資源の活用など適切な保健支援活動に結びつけることも重要と考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19感染拡大のため調査に遅延が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
実施可能になり次第、調査を再開予定である。その間は得られたデータの分析を進めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19感染拡大防止のため調査の一部と出張を見合わせたことで、次年度使用額が生じた。 使用計画:研究課題遂行に必要な物品代と協力者への謝礼に使用予定である。
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