研究課題/領域番号 |
18K10500
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
山上 徹也 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (60505816)
|
研究分担者 |
田中 繁弥 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (80779942)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 認知症予防 / 軽度認知障害 / フレイル / 社会的フレイル / オーラルフレイル |
研究実績の概要 |
本年度もコロナウイルスの感染拡大により追跡調査が実施できなかった。そのため研究フィールドと別の通いの場の参加者のコロナの感染症拡大前後のフレイルの状況を比較した。対象は2019年6月 (コロナ感染拡大前)に調査に参加し、2020年6月 (コロナ第1波後)に活動を再開していた通いの場の参加者235名。調査項目はフレイルの簡易フレイルインデックスで、社会的フレイルをNCGG-SGSの社会的フレイルの診断基準で、口腔機能を基本チェックリストで評価し、その他栄養、主観的健康観など後期高齢者の質問票より抜粋して調査した。フレイルの該当者はコロナ前17名 (7.2%)からコロナ後30名 (12.8%)に増加した。週1回以上の運動習慣がないと回答した者はコロナ前12名 (5.5%)からコロナ後56名 (23.8%)に増加した。コロナ前と比較はできないがコロナ後の社会的フレイルの該当者は101名 (43.0%)であった。昨年と比べて外出頻度が減ったと回答した者は153名 (65.1%)と多かった。口腔機能の低下者 (基本チェックリストの3項目中2項目以上該当)はコロナ前58名 (24.7%)からコロナ後67名 (28.5%)と微増した。コロナによる通いの場の中止により、運動や社会交流の機会が減少している可能性があり、本研究テーマである認知機能にも影響があるかもしれない。そのため、追跡調査の分析においては、コロナによる自粛期間中の活動も含めて聞き取る必要があると考えた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナウイルスの感染拡大に伴い、研究対象としていた地域在住高齢者が参加する住民主体の通いの場が、活動中止となり、そのため本年度も追跡調査を実施できなかった。なお通いの場の運営を支援している行政とは継続して連携しており、コロナウイルスの感染状況が落ち着けば、追跡調査を実施できることになっている。
|
今後の研究の推進方策 |
コロナウイルスの感染状況とそれに伴う、地域活動の状況を見極めながら、臨機応変に研究計画を変更しながら対応していきたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルスの感染拡大に伴い、追跡調査が実施できなかった。翌年度に追跡調査を実施予定である
|