研究課題/領域番号 |
18K10501
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
京田 薫 金沢大学, 保健学系, 准教授 (00639776)
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研究分担者 |
板谷 智也 金沢大学, 保健学系, 助教 (10765192)
塚崎 恵子 金沢大学, 保健学系, 教授 (20240236)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 健康管理 / BPSD予防 / 連携 |
研究実績の概要 |
グループホームの活動が、利用者の健康管理、BPSD予防、認知症専門職との連携にどのように関連しているのかを探索的に検討した。2018年に行った143か所から得た調査項目の内、グループホームの活動20項目(生活支援、パートナーシップ、地域交流)と、健康管理、BPSD予防、認知症専門職との連携を用い、回答は「十分している」から「していない」の7段階で得た。20項目は因子分析、内的整合性の検討と下位尺度得点の算定、重回帰分析を行った。 健康管理は6.5±0.7、BPSD予防は5.7±0.9、認知症専門職との連携は5.2±1.6だった。グループホームの活動20項目に対して、最尤法のプロマックス回転による因子分析を行った。十分な因子負荷量を示さなかった3項目を分析から削除して、再度因子分析を行った。3因子構造が妥当であると考え、3因子で17項目の全分散を説明する割合は42.5%だった。第1因子は地域のつきあいなど7項目で「地域交流」、第2因子は食事など6項目で「日常生活」、第3因子は利用者の信頼など4項目で「パートナーシップ」とした。3因子のα係数は地域交流0.794、日常生活0.747、パートナーシップ0.774だった。3因子毎に項目平均値により下位尺度得点を算定した。従属変数に健康管理、BPSD予防、認知症専門職との連携、独立変数に3因子の下位尺度得点とし、重回帰分析を行った。健康管理はパートナーシップが有意な正の影響、BPSD予防は日常生活とパートナーシップが有意な正の影響、認知症専門職との連携はパートナーシップと地域交流が有意な正の影響が示された。利用者と職員のパートナーシップは利用者の健康支援やBPSD予防に関連していることが示された。日頃からグループホームが地域に開かれ、地域交流することが、専門職との連携に関連していることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
活動指標の因子構造を検討しており、時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
グループホームの活動項目について探索的因子分析を行った。引き続き、因子構造の検討を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
グループホーム活動の因子構造について互助をしめす因子が不足しており、調査予定である。自記式質問紙の調査に伴う郵送費や質問紙調査の印刷などの費用が必要となる。研究結果を学術専門誌に投稿する際の英文校正や掲載費用などが必要となる。
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