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2022 年度 実績報告書

統合失調症者のリカバリーとスポーツ科学に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K10504
研究機関佐賀大学

研究代表者

藤本 裕二  佐賀大学, 医学部, 助教 (30535753)

研究分担者 藤野 裕子  沖縄県立看護大学, 看護学部, 教授 (00259673) [辞退]
楠葉 洋子  福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 教授 (90315193)
松浦 江美  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (20363426)
中垣内 真樹  鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (10312836)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード統合失調症 / リカバリー / 身体活動量
研究実績の概要

本研究の目的は,地域で暮らす統合失調症者の身体活動量の特徴とリカバリーとの関連を明らかにすることである。地域で暮らす統合失調症者110名を対象に質問紙調査を依頼し,98名より回答が得られた。うち,調査票無効者を除く88名(有効回答率:89.8%)を分析対象とした。調査項目は,個人属性,国際標準化身体活動質問票(IPAQ),運動実施有無,24項目版Recovery Assessment Scale日本語版(RAS),心理的特性とした。
分析対象者は,男性59名(67.0%),平均年齢49.8±10.7歳,発症年齢25.7±9.2歳,平均入院回数4.1±4.0回,地域生活期間9.0±10.0年,薬の副作用がある人は26名(29.5%)であった。総身体活動量の平均(中央値)は1125.5±1223.3(705.0)METs・分,各生活場面における総身体活動量は「移動」が最も高く,「仕事中」,「余暇時間」,「家事」の順であった。RAS合計得点は82.3±15.1点であった。総身体活動量と「地域生活期間」「入院回数」「特性的自己効力感」,「首尾一貫感覚」,過去の運動経験に関連が認められた。また,RAS合計得点と総身体活動量に関連があり,現在の運動している人はRAS合計得点が有意に高かった。さらに,RASを従属変数,生活場面の総身体活動量を説明変数として,重回帰分析(Stepwise法)を行った結果,「余暇時間」,「仕事中」,「家事」の総身体活動量がリカバリーに有意な影響力を持つ変数として採択された(自由度調整済みR2:0.289)。
楽しさや快適さ,目標到達や生きがい等の要素が含まれる身体活動は,統合失調症者のリカバリー促進に良い影響を与えていることが推察される。今後,リカバリー向上を目指した支援方法においては,活動(アクティビティ)を取り入れた介入プログラムの必要性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 地域で暮らす統合失調症者の身体活動量に関連する要因の検討2022

    • 著者名/発表者名
      藤本裕二,松浦江美,楠葉洋子
    • 学会等名
      第48回 日本看護研究学会学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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