研究課題/領域番号 |
18K10524
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
長澤 久美子 常葉大学, 健康科学部, 准教授 (80516740)
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研究分担者 |
岩清水 伴美 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (60516748)
千葉 のり子 常葉大学, 健康科学部, 准教授 (70737353)
山村 江美子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (90340116)
伊東 明子 常葉大学, 教育学部, 教授 (10308687)
吉田 哲也 常葉大学, 教育学部, 教授 (70323235)
西川 浩昭 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (30208160)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 認知症 / 男性 / 介護 / 準備 / 尺度 |
研究実績の概要 |
2018年に実施した、在宅で認知症家族の介護経験のある男性へのフォーカスグループインタビューの結果を、論文として日本家族看護学会に投稿した。テーマは、「介護未経験男性に必要な認知症家族の介護生活に関する事前準備」である。査読の結果、学会誌に掲載される予定である。 また、2019年度の研究目的は、認知症ケアのための男性用の介護レディネス尺度を開発することであった。まず、2018年に実施した、在宅で認知症家族の介護経験のある男性へのフォーカスグループインタビューの結果と先行研究から、「認知症家族のための男性用介護レディネス尺度」開発のための質問61項目を作成した。プレテストとして、医療・介護関係の就業経験がなく、在宅において認知症家族の介護の経験のない男性90名に調査を行った。その結果から、質問項目の内容の再検討を行い、計70項目の質問紙を作成した。その後、医療・福祉関係以外の企業等に就業している、認知症家族の介護未経験男性1790名に質問紙調査を行った。その結果、459名(25.6%)の回答を得た。分析対象は、有効回答数408名(22.8%)のうち、40歳以上の295名(16.5%)と、Webで同様の質問紙調査を行い、回答のあった40歳以上の男性115名の計410名である。収集したデータを分析したところ、5因子33項目からなる「男性用介護レディネス尺度」が確認された。 現在、学術集会で演題発表の準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、まず第1段階として2018年度に、認知症家族の介護経験のある男性を対象に、フォーカスグループインタビューを実施し、介護未経験男性に必要な介護の事前準備について明らかにした。2019年度は、その結果と先行研究を踏まえ「認知症ケアのための男性用介護レディネス尺度」のための質問紙を作成し、調査を実施した。現在その結果の分析を行い、ある程度の結果が出た段階である。従って、研究はおおわく計画通りに進展している。 今後、第40回日本看護科学学会学術集会に一般演題登録を行い発表する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度には、2018年に論文発表をした「男性を対象とした認知症家族の介護準備プログラムの検討」おける、「男性用介護準備プログラム」を修正する。その修正したプログラムを使用し、2021年度にかけて本尺度を実証的に検証する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は、修正をした「男性用介護準備プログラム(長澤,2018)」使用し、2019年度から開発中の「認知症ケアのための男性用介護準備尺度」の実証的研究を行う予定である。 研究対象者約50名の謝金、模擬患者謝金、介護経験者(講師謝金)、会場費(3回~4回)、文具・資料印刷代、学会参加費・旅費等を予定している。
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