研究課題/領域番号 |
18K10528
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研究機関 | 姫路獨協大学 |
研究代表者 |
霍 明 姫路獨協大学, 医療保健学部, 教授 (60383098)
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研究分担者 |
村上 慎一郎 姫路獨協大学, 医療保健学部, 教授 (30454763)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 転倒 / 暗算反応時間 / 二重課題 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
一昨年、実験装置の信頼性について論文をまとめ、Physical therpy science に掲載された。 概要として、実験装置を用いた測定を実施し、測定信頼性が高く、さらに、難易度について検討し、足し算と引き算を混在する繰り上げと繰り下げのない暗算問題の難易度は中レベルであり、高齢者の介入に適することを判明した。 また、地域リハビリディサービスや地域在住高齢者を対象者に長期介入のデータを収集しており、当初予定した100名の初回測定データが収集できたが、コロナの影響があり、継続的な介入は困難のため、最終的に45名の対象者の介入前後の計測を終了し、データ整理している。今年度は介入、データ収集を継続したいと思う。 また、高齢者の転倒に2重課題の介入方法について、国内学会(第110回理学療法科学学会)、国際学会(第10回アジアリハビリテーション科学学会)に特別講演をした。いずれの学会はオンライン形式で開催された。高齢者転倒の評価方法、介入方法を紹介した。まず、プローブ反応時間を用いて高齢者、脳血管障害患者、理学療法士を対象に転倒リスクの評価を紹介し、認知課題の重要性を説明した上、二重課題(運動課題と認知課題)の特徴、介入方法、実用性などについて紹介した。また、今後の展望および研究の限界を説明した。展望として、高齢者に年齢層をわけて検討した方がより良い介入効果が期待できるか、また、脳血管障害患者に二重課題を用いて介入し、転倒予防への効果を検討したいと思う。また、二重課題での介入は転倒予防に有効のほかに、認知機能の改善にも効果を検討したいと思う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ肺炎の影響を受け、ディサービスセンターの利用者は減少し、初期評価を終わった方でもやむを得なく中断し、介入を実施できていないことが多くなっている。また、やり方の指導は行えず、目標の100名対象者の介入に達せできていない状態である。
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今後の研究の推進方策 |
今後、コロナの状況に応じて、早めにデータ収集、介入を再開したいと思う。介入期間は2か月なので、今年の9月までにデータ収集を完了する予定である。その後論文作成、投稿の予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響でデータ収集は未完成のため、学術活動や論文のまとめ、投稿を遅れて、来年度に使用する予定です。
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