研究課題
地域リハビリディサービスや地域在住高齢者を対象者に長期介入のデータを収集しており、コロナの影響があり、継続的な介入は困難の中、最終的に86名転倒経験者を対象者として介入前後の計測を終了し、データ整理している。現在統計処理を終了し、当初の仮説通り、8週間の介入後に対照群に比べ、二重課題介入群の歩行時暗算反応時間は有意に短縮した結果である。これから、介入後半年内の転倒状況について追跡調査をしている。本研究に関連する論文を4本Physical therapy science 雑誌に投稿した。この4本の論文は主に高齢者における腰痛や尿失禁に関するものであり、転倒とも関係性があると指摘しているものである。2021年10月17日、日中介護学会と中国老年保健協会と共同主催国際セミナ-高齢者健康講座「楽しい生活」シリーズの第13回講座を担当し、「高齢者における二重課題を用いた評価と介入法」について講演を行った。特に二重課題を用いた転倒への長期介入効果を紹介した。また、地域において、姫路市にある高齢者サービスを提供する企業と連携し、2つ半日ディーサービスを設立し、現場の状況に合わせ、筋肉トレーニングをしながら暗算課題を取り入れた。この二重課題のトレーニング方法は高齢者に好評である。今後、歩行困難の方に二重課題のトレーニング方法を開発したいと思う。これから、二重課題の効果として、転倒予防のみならず、認知機能への影響について研究を進めたいと思う。特に二重課題の介入に、脳内の情報処理について、どのような影響を与えたかについてメカニズムに関して解明していきたいと思う。本研究はコロナの影響により1年間延長したが、概ね当初の研究計画にそって実施できた。研究目的は基本的に達成できた。また、研究活動を通して、新たなアイデアを生み出し、今後の研究に取り込みたいと考える。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 4件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
Journal of Physical Therapy Science
巻: 33 ページ: 767-771
10.1589/jpts.33.767
巻: 33 ページ: 748-752
10.1589/jpts.33.748
巻: 33 ページ: 928-930
10.1589/jpts.33.928
巻: 33 ページ: 924-927
10.1589/jpts.33.924