• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

自閉スペクトラム症を有する人の支援者への多職種型教育プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K10530
研究機関福岡大学

研究代表者

中島 充代  福岡大学, 医学部, 准教授 (60320389)

研究分担者 倉知 延章  九州産業大学, 人間科学部, 教授 (10364697)
原田 春美  福岡大学, 医学部, 教授 (70335652)
大重 育美  日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (70585736)
池田 智  福岡大学, 医学部, 助教 (90759268)
黒髪 恵  福岡大学, 医学部, 講師 (30535026)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード自閉スペクトラム症 / 訪問看護
研究実績の概要

2018年度は、2017年度に実施した訪問看護師への教育プログラムを継続していく予定だったが、有意な効果が認められず教育プログラムを見直すことにした。そのため、2019年3月に訪問看護職者を対象に、「行動療法に基づく行動分析の理論と実際」をテーマとした講義形式の研修を実施した。参加者は看護職、作業療法職、福祉職者を含めて36名だった。研修終了後アンケート結果では、「興味をもつことができた」、「訪問支援に活用できる内容だった」がほとんどだった。今後の研修内容としては、認知行動療法、ペアレント・トレーニング、児童青年期の精神看護、自閉スペクトラム症以外の訪問支援の研修が望まれていた。また、研修方法として困難事例検討会や少人数でのワークショップを望む声があった。
教育プログラム構築のため、計画に基づき2019年3月に英国における自閉スペクトラム症を有する人の支援システムとその実際、支援者を育成する大学における看護教育を視察した。その結果、英国では教育、医療、福祉に関わる公的、私的な組織のパートナーシップがあり、早期発見・早期介入のシステムが確立していることがわかった。乳幼児期におけるアセスメント、計画、早期介入を実施する機関や組織が充実し、家庭医制度に加えて、情報へのアクセスの良さがあった。大学の看護基礎教育においても実習が50%以上であり、メンタルヘルスと学習障害看護のスペシャリスト教育がなされていた。日本が英国のシステムに学ぶべきことは多く、教育プログラム構築への示唆を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2017年度に実施した訪問看護師への教育プログラムを継続していく予定であった。しかし、有意な効果がみられなかったため、2018年度以降、改めて教育プログラムを見直すことにした。そのため、やや遅れているとした。

今後の研究の推進方策

2019年度は、自閉スペクトラム症を有する本人および家族の方を対象として、どのようなニーズがあり、支援を望まれているのか、インタビュー調査を実施する予定である。その結果に基づいて、質問票を作成し、調査を実施する予定である。
また、訪問看護等の支援者に対しては計画通り年1回のシンポジウムを実施していく予定である。そこで、今後の支援者への多職種型教育プログラムの示唆を得ていく。

次年度使用額が生じた理由

2018年度末に当初計画していた英国へ視察調査を実施したため、前倒し支払い請求を実施した。本年度は、調査に協力していただいた方への謝礼、アンケート調査の郵送費等に使用する。また、訪問看護に携わる支援者を対象としたシンポジウムを計画しており、その費用として使用する。

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi