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2023 年度 実績報告書

急性期における認知症患者の尊厳への配慮の実態と患者の思いとの一致度について

研究課題

研究課題/領域番号 18K10531
研究機関国立研究開発法人国立国際医療研究センター

研究代表者

大竹 恵理子  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 老年看護学 准教授 (10423849)

研究分担者 新實 夕香理  名古屋女子大学, 健康科学部, 教授 (20319156)
池上 千賀子 (曽根千賀子)  長野県看護大学, 看護学部, 講師 (40336623)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード患者の尊厳 / 高齢者 / 認知症 / 他者評価
研究実績の概要

本研究では、急性期看護を実践する看護師が認知症患者に看護援助を提供する際の、尊厳への配慮の実態と患者の思いとの一致度を確認するための評価尺度を開発するとともに、急性期の医療現場における認知症患者に対する尊厳に配慮した急性期看護の課題を明確にすることを目的としている。
令和6年度は、「ドラフト版 急性期認知症看護尊厳評価チェック票」を用いた質問紙調査を実施した。調査で用いた調査票は、先行研究およびインタビュー調査に基づいて作成した「尊厳への期待」31項目と「尊厳への満足度」26項目から構成した調査票である。回答方法は、「尊厳への期待」は「5:強い」から「1:強くない」、「尊厳への満足度」は「5:満足している」から「1:満足していない」の5件法を採用した。
調査は全国の特定機能病院の平均在院日数が20日以内の病棟、もしくは平均在院日数が20日以内の病院もしくは病棟に依頼し、6医療施設で実施した。研究参加者は65歳以上の質問紙調査に回答できる患者およびその患者の担当看護師とし、ペアで回答を求めた。200ペアに調査票を送付したところ、患者54名、看護師55名から回答を得た。回答した患者の77.4%が70歳以上だった。回答した看護師の平均経験年数は7.0年だった。
調査票の回答について、患者の回答で最も平均点が高かった項目は「尊厳への期待」「尊厳への満足度」ともに「医療者は丁寧な言葉で優しく声をかけてくれる」(期待:4.23、満足度:4.53)であり、看護師の回答で最も平均点が高かった項目は「尊厳への期待」では「医療者は私を差別せずに接してくれる」(4.30)、「尊厳への満足度」では「医療者は私の目を見て話をしてくれる」(4.11)だった。
7割以上の看護師が、患者の「表情」と「発言」から、患者の尊厳への思いを推測していた。

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公開日: 2024-12-25  

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