研究課題/領域番号 |
18K10532
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
塩川 幸子 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (80723379)
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研究分担者 |
藤井 智子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20374796)
水口 和香子 旭川医科大学, 医学部, 助教 (20781462)
山下 千絵子 北海道科学大学, 保健医療学部, 助教 (30909312)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 保健師 / 家庭訪問 / 看護過程 / アセスメント / 事例検討 / 現任教育 / アクションリサーチ |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、アクションリサーチによる保健師の個別支援におけるアセスメント能力向上を導く看護過程の構築である。フィールドとして都道府県型の3保健所に研究協力を得た。介入は現場と研究者が協働で人材育成研修を企画運営し、3保健所で研修計10回、事例検討23件を実施した。保健師の看護過程の課題として、情報収集の範囲が幅広く枠組みが曖昧、家族全体を捉える地域生活の多様性、現在にフォーカスする傾向等が明らかになった。これらをふまえ、地域で暮らす人々の健康と生活、家族、時間軸の視点を関連させる包括的アセスメントの視点を事例検討に反映した。事例検討の分析から、母子と高齢者のアセスメントの視点を可視化した。
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自由記述の分野 |
公衆衛生看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は保健師の個別支援におけるアセスメントの課題分析を通して、事例検討を軸とした研修企画を行った。現場への介入では、研究者が保健師の家庭訪問の特性、家族看護、看護過程などの講義を行い、強化すべきアセスメントの視点を共有した。さらに、事例検討は新任期だけでなく、プリセプター、管理期保健師も共に参加する構成とするなど幅広い経験年数の保健師が参加することで思考が活性化しアセスメントが引き出されることが確認できた。地域の人々の生活は複雑多様化しており、包括的アセスメントを促す研修企画は、基礎教育と現任教育の双方で活用可能であり、保健師の個別支援能力向上に貢献し、質の高い支援の実現に寄与すると考える。
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