研究課題/領域番号 |
18K10544
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
星野 明子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70282209)
|
研究分担者 |
桂 敏樹 京都大学, 医学研究科, 教授 (00194796)
志澤 美保 京都府立医科大学, 医学部, 准教授 (00432279)
奥津 文子 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (10314270)
春木 香苗 (臼井香苗) 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50432315)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | ヘルスプロモーション / ヘルスケアプログラム / ソーシャルキャピタル / 介護予防 / 中高年世代 |
研究実績の概要 |
研究者は、A町の健康増進計画に伴う事前調査においてWHO-5に影響を及ぼす要因を縦断的に探索し、豊かな経済状態、生活満足、社会的つながり、長い居住年数等が精神的健康を高めることや(古俣,星野,志澤他 2016)、規則的な睡眠、喫煙、歯科健診受診、WHO-5の良好群の割合の変化は年代によって異なっており、それらの項目について良好群では64歳以下では減少または不変であったが、65歳以上では増加した項目が明らかにした(中平,桂 他 2016)。 本研究では、A町の中高年期から高齢期の人々を対象に、ソーシャルキャピタルの実態と心身の健康との関連、地域活動への希望や地域への思いの実態について横断調査する。主要評価項目の精神的健康(WHO-5、孤立感LSNS、孤独感J―UCLA)に、属性および社会参加の実態や副次的価項目の主観的健康感、小範囲な近隣の居住環境の捉え方を示す近隣効果尺度日本語版との関連など、地区別のソーシャルキャピタルと精神的健康の関連を検討する。本研究によって、ソーシャルキャピタルと健康の関連を検討し、健康寿命を延長するための予防的支援を目的としたヘルスケアコンテンツの探索とプログラムの継続を促す場の開発への示唆を得ることができると考える。 2019年度は、調査実施のためA町自治体担当者と調整を重ねて、自治会長への説明を実施しご理解を求めた。実施時期は、自治体の健康増進計画最終評価の質問肢調査後の年度2020年末2月を予定していたが、自治体調査の実施の遅れが生じたため、本調査の実施は2020年4月以降に持ち越しとなった。本報告書記載の5月現在、4月中旬実施し回収中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度は、自治会長が交代したこともあり、調査実施のためC町自治体担当者と調整を重ねて、自治会長への説明を実施しご理解を求めた。実施時期は、自治体の健康増進計画最終評価の質問肢調査後の年度2020年末2月を予定していたが、自治体調査の実施の遅れが生じたことによって本調査の実施は2020年4月以降に持ち越しとなった。したがって、研究の進捗がやや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
2020年度は、本調査を4月中旬に実施し、回収中である。今後は、データの集計と分析を行う。対象自治会のある地域への分析結果を報告し、学会発表も検討している。また、引き続き、本研究のインタビュー調査の実施依頼の調整を行う予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本調査は対象町の協力を得て年度内(2020年2月~)の調査予定で準備をしていたが、対象町の健康増進計画の調査が遅れ2020年1-2月に実施されたため、本調査の実施を翌年度に持ち越さざるを得なくなった。長途の調整の上、翌年度4-5月の調査実施を予定している。
|