研究課題/領域番号 |
18K10544
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
星野 明子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70282209)
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研究分担者 |
桂 敏樹 京都大学, 医学研究科, 教授 (00194796)
志澤 美保 京都府立医科大学, 医学部, 准教授 (00432279)
奥津 文子 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (10314270)
春木 香苗 (臼井香苗) 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50432315)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ヘルスプロモーション / ヘルスケアプログラム / 中高年 / 介護予防 / ソーシャルキャピタル |
研究実績の概要 |
本研究では、高齢者予備群である60歳前後~70歳前のアラ還世代を対象にしている。しかしながら、この年代の対象者の自治会への参加意欲は低く、町内会の地域活動を支えているのは70歳以上の高齢者層が多い傾向がみられる。本研究では、その対象者の健康増進と生活機能の低下への予防的支援を目的としたヘルスケアコンテンツの探索しその最適化プログラムの開発と、継続実施を促す環境の検討を目的としている。 2019年度のA町の2地区住民役員への協力依頼の調整を重ねて、2020年度は質問紙調査を4月10日~5月15日にA町のB・C地区40歳以上の936人に実施した。その結果、地域活動の参加者は40-64歳の,男性20人(13.9%)女性32人(22.2%),64歳以上は男性38人(27.0%)女性44人(31.2%)であり、地域活動の参加経験の有無と参加意欲得点では45-64歳は参加経験の無い者が有る者より参加意欲が有意に高く、65歳以上では参加経験の有無による参加意欲の有意差は無かった。A町の人口は約9000人,高齢者人口割合26.7%である (平成29年度A町統計書).回答者の社会的孤立を表す12点未満は40-64歳29.8%, 65歳以上27.4%であり,先行研究の19.4%より高く(栗本,栗田他2010),背景要因と調査時期の影響等があったことが考えられる.65歳以上では地域活動の参加経験の有無と参加意欲の関連が無かったが,45-64歳の参加経験の無い者が有る者より参加意欲が有意に高かったことから、高齢期に向けた社会的孤立を予防する地域活動参加を促すための新たなヘルスケアコンテンツの検討が求められると考える.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度の調整の遅れがあり、2020年度は新型コロナ感染症の1回目の緊急事態宣言下での質問紙調査の実施となった。地区住民リーダーへの依頼と説明を事前に行ったうえでの質問紙調査の実施だったが、回収率3割程度であった。 また、その後ヘルスケアコンテンツの開発のために、世代の異なる対象者へのインタビュー調査を計画していたが、新型コロナ感染症禍において、その実施を延期せざる終えなかった。その点がやや遅れている理由である。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は、質問紙調査結果の報告を実施し、世代と性別の異なる対象者へのインタビュー調査を計画している。そのデータを分析しへルスケアコンテンツについて検討を重ねたいと考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度の調整の遅れがあり、2020年度は新型コロナ感染症の1回目の緊急事態宣言下での質問紙調査の実施となった。地区住民リーダーへの依頼と説明を事前に行ったうえでの質問紙調査の実施だったが、回収率3割程度であった。また、その後ヘルスケアコンテンツの開発のために、世代の異なる対象者へのインタビュー調査を計画していたが、新型コロナ感染症禍において、その実施を延期せざる終えなかったため次年度使用額が生じた。
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